ルロイVSヒヒイロカネゴーレム
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「後ろに控えているジャイアントキング、ヒヒイロカネゴーレムが厄介かと思います」
「では、マスター。我があのジャイアントキングを片付けましょう」
「わかった。ヒヒイロカネゴーレムは…」
「俺が行く。エリザベスは見守ってくれ」
「わかったわ」
ジャイアントキングはオリジンヴァンパイア、ヒヒイロカネゴーレムはルロイが対処することとなった。その他の魔物をガイアとユキ、ヴァンパイアロード、ヘルマン、そしてヘルマンの【魔物収納】にいる仲間たちで対処する。もちろん王都内にいた他の冒険者も加勢してくれている。だが、冒険者ギルド本部の職員は手伝ってくれないとのこと。
「ゴーレムは難しいが、ジャイアントは死霊術が聞くからのぉ。仲間を増やすチャンスじゃな」
「それじゃみんな! エリザベスのためにも勝つぞ!」
「「「おう!」」」
まずはヘルマンが魔物たちを出す。
「行け! ハイウルフ、ポイズンスライム、スケルトンドラゴン!」
ハイウルフ達は連携してゴーレムを倒しに行き、ポイズンスライムはスケルトンドラゴンの上に乗り上空からジャイアントに向けて攻撃をする。倒したジャイアントについてはヘルマンが【死霊術・達人】を使うことで仲間を増やしていく。
ガイアも【炎付与】を使った剣で敵に攻撃をしていく。攻撃を受けた際には、少し離れたところにいるユキが【ヒール】で回復をしてくれる。
「ぐはっ!」
「【ヒール】! ガイアくん大丈夫ですか!?」
「大丈夫! ありがとう!」
ルロイはヒヒイロカネゴーレムと対峙していた。
「かなり硬そうだな…。だが…」
ルロイは視線を後ろにいるエリザベスに向ける。
「俺はあいつを守るために強くなったんだ。ここで負けたら子供の時と変わんねぇ!」
「・・・ゴレ」
「いくぞ!【身体強化】【瞬歩】」
ルロイは体を強化し、【瞬歩】でヒヒイロカネゴーレムに近づきその勢いで戦斧を振り下ろす。しかし、ヒヒイロカネゴーレムが硬すぎて、攻撃は弾かれルロイの手が痺れてしまった。
「・・・やっぱ硬い。生半可な攻撃じゃ俺の手が痛くなるだけだ。【炎付与】」
戦斧に炎を纏わせ、攻撃力を上げた。
「いくぞ。【旋風】!」
ルロイは火災旋風を発生させ、ヒヒイロカネゴーレムに攻撃を与える。しかし、【魔術耐性】を持っているためそこまでのダメージは通っていない。
「ならば…!」
戦斧を振り回して【旋風】を行なっているが、これを直接ヒヒイロカネゴーレムにぶつけることにした。そうすることで魔術によるダメージに物理によるダメージを加えることができるからだ。
「うぉりゃあ!!」
「ゴ、ゴレ…」
少しずつではあるがダメージが入っていた。しかし、不意に振り回していた戦斧が止められる。
「やばい!」
ルロイはそのままヒヒイロカネゴーレムに殴られて吹っ飛ばされてしまった。
そしてヒヒイロカネゴーレムは地面から岩を削り出し、【鉱石化】を使って硬くする。それをルロイ目掛けて何発も投げる。
「くそ!」
戦斧で弾き飛ばすが、何度もやると武器がダメになってしまうのでいくつかは回避する。
「これじゃいつまで経っても倒せないぞ…。どうする…」
ルロイが悩んでいると、後ろから声が聞こえた。
「・・・手伝ってやろう」
「な! なんでお前がここにいるんだ!? ヴァンパイア!?」
そこにいたのは、ジャイアントキングと対峙しているはずのオリジンヴァンパイアだった。
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