表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
88/140

ジグフィード家

ぜひブックマーク登録をお願いいたします!

 出発してから2日が経ち、無事に到着した。道中に出会った敵に関してはヴァンパイアロードが処理をしてくれたおかげで、ガイアたちは一度も戦うことなく進むことができた。


「大きいな…」

「王都ですからね」

「懐かしいのぉ…」

 ヘルマンは骸骨となっているので、フードを深く被り歩いている。

「ヘルマンは来たことがあるのか?」

「15年ほど前にな」

「じゃあ、私とどこかで会っていたかもしれないですね」

「そうかもしれんの」

 オリジンヴァンパイアとヴァンパイアロードについては、勝手に過ごすといってどこかに行ってしまった。


 ガイア、ユキ、ヘルマンは少し街中を散策した後ユキの家族に会うこととなった。ユキの家であるジグフィード家は辺境伯の爵位であり、かなり高い地位にある。主に北の土地を収めている。


「つきました。ヘルマンさんは一応、外で身を隠していてください」

「わかったわい」

「では、ガイアさん。行きましょう」

「う、うん」

 ガイアは思った以上に大きな家で、かなり緊張していた。門を開けると使用人と思われる人達がお出迎えをしてくれた。

「「「お帰りなさいませ」」」

「ただいま戻りました。父様と母様はどちらにいらっしゃいますか?」

「ご案内いたします」


 ユキの父と母がいる部屋の前に到着し、使用人が声をかける。

「ガロアス様、レイ様。ユキお嬢様並びに同伴者がいらしゃいました」

「入れ」

 ドアを開けると、長い机が置かれ一番奥に筋骨隆々の男性とその隣に柔らかい表情をした女性が座っていた。

「父様! 母様! お久しぶりです。お元気でしたか?」

「ワレらは元気だ。ユキこそ元気であったか?」

「はい、おかげさまで」

「そちらの方はどなたかしら?」

 ユキの母、レイがガイアのことについてユキに尋ねた。

「こちらは現在、共に旅をしているガイアくんです」

「ほう。強そうには見えないが・・・」

「ガイアくんはテイマーです。だから、強そうに見えないかもしれませんけど仲間は強いです」

「そうか。それなら良い。力のない奴にユキの伴侶となることは許さないからな」

 いきなり伴侶と言われたユキとガイアは顔を赤くして反応する。

「父様! ガイアくんとはそういう関係じゃないから!」

「そうです! ユキさんのは、は、伴侶など俺にはもったいないです!」

「そうなのか?」

 会話を聞いていたレイが、話を本題にする。

「・・・ガロアスさん、結婚式の話をしましょう」

「む、そうだな。結婚式当日、我々辺境伯家は王女様の護衛をすることとなった。もちろん冒険者ギルドからも人は来るが、向こうに任せてばっかりというわけにも行くまい」

「わかったわ、父様。結婚式は来週でしたよね」

「そうだ。だか、その前に王様へ挨拶するのを忘れるなよ」

「もちろんです」

「せっかくだからガイアくんも一緒に行きましょう」

「え!?」

 唐突にレイに名前を出され、王との謁見が決まった。

読んでいただきありがとうございます!

★★★★★をつけていただけると、とても嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ