ジグフィード家
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出発してから2日が経ち、無事に到着した。道中に出会った敵に関してはヴァンパイアロードが処理をしてくれたおかげで、ガイアたちは一度も戦うことなく進むことができた。
「大きいな…」
「王都ですからね」
「懐かしいのぉ…」
ヘルマンは骸骨となっているので、フードを深く被り歩いている。
「ヘルマンは来たことがあるのか?」
「15年ほど前にな」
「じゃあ、私とどこかで会っていたかもしれないですね」
「そうかもしれんの」
オリジンヴァンパイアとヴァンパイアロードについては、勝手に過ごすといってどこかに行ってしまった。
ガイア、ユキ、ヘルマンは少し街中を散策した後ユキの家族に会うこととなった。ユキの家であるジグフィード家は辺境伯の爵位であり、かなり高い地位にある。主に北の土地を収めている。
「つきました。ヘルマンさんは一応、外で身を隠していてください」
「わかったわい」
「では、ガイアさん。行きましょう」
「う、うん」
ガイアは思った以上に大きな家で、かなり緊張していた。門を開けると使用人と思われる人達がお出迎えをしてくれた。
「「「お帰りなさいませ」」」
「ただいま戻りました。父様と母様はどちらにいらっしゃいますか?」
「ご案内いたします」
ユキの父と母がいる部屋の前に到着し、使用人が声をかける。
「ガロアス様、レイ様。ユキお嬢様並びに同伴者がいらしゃいました」
「入れ」
ドアを開けると、長い机が置かれ一番奥に筋骨隆々の男性とその隣に柔らかい表情をした女性が座っていた。
「父様! 母様! お久しぶりです。お元気でしたか?」
「ワレらは元気だ。ユキこそ元気であったか?」
「はい、おかげさまで」
「そちらの方はどなたかしら?」
ユキの母、レイがガイアのことについてユキに尋ねた。
「こちらは現在、共に旅をしているガイアくんです」
「ほう。強そうには見えないが・・・」
「ガイアくんはテイマーです。だから、強そうに見えないかもしれませんけど仲間は強いです」
「そうか。それなら良い。力のない奴にユキの伴侶となることは許さないからな」
いきなり伴侶と言われたユキとガイアは顔を赤くして反応する。
「父様! ガイアくんとはそういう関係じゃないから!」
「そうです! ユキさんのは、は、伴侶など俺にはもったいないです!」
「そうなのか?」
会話を聞いていたレイが、話を本題にする。
「・・・ガロアスさん、結婚式の話をしましょう」
「む、そうだな。結婚式当日、我々辺境伯家は王女様の護衛をすることとなった。もちろん冒険者ギルドからも人は来るが、向こうに任せてばっかりというわけにも行くまい」
「わかったわ、父様。結婚式は来週でしたよね」
「そうだ。だか、その前に王様へ挨拶するのを忘れるなよ」
「もちろんです」
「せっかくだからガイアくんも一緒に行きましょう」
「え!?」
唐突にレイに名前を出され、王との謁見が決まった。
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