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王都へ出発

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「さすがに強い…」

「当たり前のことを申すな」

「ごめんごめん」

 そこでユキが正気に戻った。

「あ、わ、私は…」

「大丈夫ですか? お嬢さん」

「ちょっと!」

 またさっきと同じ状況になると思ったガイアがオリジンヴァンパイアを止める。

「ついな。で、我は何をすれば良い」

「ダンジョンに居てもらおうかと思ってたんだけど…。そういえば日光に当たっても大丈夫なのか?」

「我を誰だと思っている。そんなもの弱点にはならんよ。普通のヴァンパイアにはきついだろうが、それより上のヴァンパイアは問題ない」

「そうか。じゃあ、俺たちと一緒に王都に行こう」

「王都?」

 ガイアとユキは王都に向かう理由や、自分達のことを話した。


 玉座から立ち上がり、綺麗に整列した他のヴァンパイアやキラーバットに向けて話を始める。

「今の話を聞いていたから分かっていると思うが、我はこれより王都に向かう」

「「「はっ!」」」

「それまでここのダンジョン管理者であるアークデーモンのタルタロスの指示に従い、行動せよ」

「「「はっ!」」」

 それを見ていたガイアとユキは圧倒される。

「王としての威厳があるな…」

「オーラが桁違いです…」


 ガイアはタルタロスに連絡を取り、闘技場エリアに全ての魔物を集めるように指示を出した。深夜のため、冒険者はいない。

「みんな、集まってくれてありがとう。これからのことについて話そうと思ってタルタロスに集めてもらった」

 ガイアの隣にはタルタロス、後ろにはユキとヘルマンが立っており、全体に向けて話をする。

「俺はこれから王都へと向かう。その時に何体かついてきてもらおうと思っている。全員連れていきたい気持ちはあるが、ダンジョンを運営する必要があるからある程度は残さなくてはいけない。だから今から、王都に向かうメンバーを呼ぶから呼ばれたら前に出てきてくれ」

 ガイアは呼吸を整え、順番に発表して行く。

「では、発表する。今回王都に向かうメンバーは・・・ヘルマン! ・・・オリジンヴァンパイア! ・・・ヴァンパイアロード ・・・スケルトンドラゴン2体 ・・・ポイズンスライム! ・・・ハイウルフ3体! 以上。他の者たちはタルタロスの指示に従い、ダンジョンの運営をするように!」


 次の日の早朝、ダンジョン入り口でヘルマンの【魔物収納】を使うこととなった。

「じゃあ、みんなヘルマンの指示に従ってくれ」

「・・・これに我も入れと?」

「そのつもりだったんだけど」

「・・・こんなところに閉じこもるなどあり得ない。我とヴァンパイアロードは勝手について行く」

「・・・まあ、いいか。ヴァンパイアロードもいい?」

「オリジンヴァンパイア様が仰ることが全てですので」

「ということだから、自由にさせてもらう」

 ヘルマンによってヴァンパイアとハイウルフ以外が収納された。

「ありがとうヘルマン。じゃあハイウルフに乗って王都を目指そうか」

 お見送りをするためにタルタロスとアークエンジェルもダンジョンの入り口に来ていた。

「マスターお気をつけて」

「お気をつけて」

「2人ともありがとう。仲良くするんだよ?」

「こいつ次第です」

「下等種族次第です」

 ガイアの言葉でお互いがお互いを睨み始めてしまった。

「とりあえず行ってくるよ。何かあったら連絡してね」

「心得ております。ご武運を」

 こうしてガイアたちは王都に向けて出発した。

 王都までは馬車で丸5日ほどかかる。ハイウルフであれば馬より速いので、王都まで2日程度で到着する。

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