新たな配下、新たな防具
カードパック開封
魔物
C
〈ゾンビ〉〈キラーバット〉〈スケルトン〉
SR
〈ゴーレム〉
「おー! SRだ!」
「おめでとうございます。マスター」
もう一回、カードパックとポイント交換しちゃおうかな……。
「……マスター。抑えてください」
「なっ! 何を抑えるというんだ! や、やるわけないじゃないか……」
なぜ、わかったんだ。
アークデーモンに注意されつつ、早速ゴーレムを解放する。
SRの〈ゴーレム〉を『カード解放』!
カードから煙が出てきた。それらが少しずつ形を作り、1体のゴーレムが現れる。
「ゴ、ゴー…….」
ゴーレムは2.5メートルほどあり、全身が青銅のような物で出来ている。
【鑑定】してみよう。
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ランク:SR
種族:ゴーレム
名前:
スキル:【錬金術】【魔法抵抗】【状態異常無効】【自己再生】
##
錬金術か……。あ! あれ出来るかな?
「アークデーモン! ーーってできるのかな?」
「可能だと思われます。どうせならーーも合わせるというのはいかがでしょうか」
「いいね! じゃあそれでお願い!」
「承知しました」
アークデーモン達によって、ダンジョンが大きく変わることになった。
そのころ、ハル達冒険者チームは魔法の対策を考えていた。
「魔法抵抗のある防具を買うのはどうだ?」
「そんな金あるわけないじゃない。ここ数日は、金にならないダンジョン調査をしてるんだから」
一般的な冒険者は、1日で終わるようなクエストを選び、達成して報酬をもらう。しかしハル達は、簡単と言われている新ダンジョンの調査に何日も費やしている。そのため、報酬が入らずお金が無くなっているのだ。
すると悩んでいるハルとルミに、ユキという救世主が現れる。
「……お金なら、持ってますよ?」
「「え? ホントに?」」
「はい。 あげましょうか?」
「貰うのは流石に申し訳ないから、借りるってことにしてもいい?」
というわけで3人は、ギルドお勧めの防具店『ボルボ防具店』を訪れていた。
「お邪魔しまーす」
「いらっしゃい! 店主のボルボだ。初めましてかな? 」
「はい。 防具を買いに来ました」
「どんなのが欲しいんだ?」
新ダンジョンでのことを話し、魔法に強い防具を求めていることを伝えた。
ハルは銅の盾、ルミは銅の軽鎧、ユキは銅糸の外套をそれぞれ購入したが、仕上がるのに1日かかるということで今日は解散となった。
「私とハルはギルド近くの宿だけど、ユキは?」
「私もそこら辺ですよ」
「だったら一緒に帰りましょ」
帰り道、ユキの経歴についての話題になった。
「お金持ってるし、言葉遣いも丁寧だしどんな暮らしだったのよ」
「ちょっと家が裕福なだけですよ」
「なんで冒険者なんてやってるんだ?」
「『人のためになる生き方をしなさい』と教わってきました。だから、私のヒールを使って人の役に立ちたかったのです」
「なるほどね。いい教えだと思うわ」
「ふふ。ありがとう」
「明日、頑張ろうな!」
「そうですね!」
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