スケルトン軍団戦1
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「続いて午後の部、第三試合を行いますので出場者はお入りください」
今回の魔物側の出場者はスケルトンキング、スケルトンクイーン率いるスケルトン軍団。
冒険者側の出場者は冒険者レベル6の死霊術師ヘルマン。魔物の死体をゾンビ化させる【死霊術】が得意であり80歳になった今、数多くのゾンビ化させた魔物を使役している。
「死霊術師が死霊と戦うとは。何とも面白い戦いじゃ」
「「…」」
ここでタルタロスが特別ルールの説明をする。
「午前の部と同様に、今回の試合に限ってはスケルトン軍団を倒しても問題はございません」
「それでは午後の部、第三試合。ヘルマン対スケルトン軍団・・・開始!」
「出よ! わしの可愛いペット達!」
地面から大小様々なゾンビが現れる。その数、100体。
「スケルトン如きに、私の可愛いペット達が負けるわけがなかろう! 行け!」
100体ものゾンビがスケルトンに向けて動き出した。それに対してスケルトンキングがスキルを使う。
「・・・【骸骨身体強化術】」
全てのスケルトンが黒いオーラを見に纏い、身体能力が向上した。その状態でゾンビを迎え撃つ。
修行をしており更に強化されたスケルトンにとって、なんでもないゾンビは敵にはならなかった。
「・・・ウゥ」
「・・・グゥ」
「そんな…! ペット達が!」
「「・・・」」
倒されるゾンビにスケルトンキングは徐に近づき、あるスキルを使った。
「・・・【骸骨化】」
すると、屍となっていたものの肉が落ち骨だけになった。それが、立ち上がり生きているゾンビに攻撃をし始めた。
「おい! ずるいぞ! わしのペットをスケルトンにするなど!・・・許さない!」
「「…」」
「ここで使う予定ではなかったのじゃが、仕方ない。死霊術師の底力を見せてやる! 来い! ドラゴンゾンビ達よ!」
2か所で地面が大きく盛り上がり、そこから巨大なドラゴンゾンビが2体現れた。
「わしのペットの中で最高戦力じゃ! こいつらの力の前に平伏すがいい。行け! ドラゴンゾンビ!」
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