エイシェントトレント戦2
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ルロイは【炎付与】した状態でエイシェントトレントの幹を攻撃する。
「おらっ!」
「くっ! なかなかの攻撃じゃ。・・・何度もやられるわけにはいかないのぉ」
ルロイに向けて先ほどよりも多くの枝を伸ばし、自由に攻撃をさせないようにする。
それを炎を纏った戦斧で切るため、エイシェントトレントは枝の【自己再生】がしづらくなっていた。
「やはり、炎は嫌いじゃ」
「まだまだ行くぞ」
今度は地面におり、エイシェントトレントの根を狙って攻撃を始めた。
「ぐっ…」
「根が弱点か?」
「そんなこと、教えんよ…。【地殻変動】!」
「おわっ!」
地面が割れたり隆起したりすることで、足場が不安定になりルロイは転んでしまう。
「潰れるのじゃ!」
そこを大量の枝で押し潰しにかかる。観客の誰もがエイシェントトレントの勝ちかと思ったが、ルロイは耐えていた。
「はぁあ!」
ルロイは横になりながらも、必死に戦斧を振り枝に潰されないようにしていたのだ。
「しぶといやつじゃ」
「まだまだ! おりゃ!」
ルロイは体勢を立て直し、エイシェントトレントに向き直る。
「やっぱ、なかなかに強いな」
「お主もな。・・・じゃがそろそろ決着をつけるとしようかの。【狂気化】!」
エイシェントトレントから紫のオーラが出ており、枝の動きが先ほどよりも強く早いものとなっていた。
「こりゃ、俺も死ぬ気でやるしかないな。【炎付与】」
「・・・」
エイシェントトレントは【狂気化】により、理性がなくなり話すことができなくなった。その代わりに通常時よりも強い攻撃をすることが可能になっている。
「さあ、終わらせよう。【旋風】!」
ルロイは【炎付与】された戦斧を【旋風】で振り回すことで火災旋風を発生させた。
「・・・!」
「おりゃ!」
エイシェントトレントの無数の枝による攻撃を防ぎつつ、少しずつ幹の部分にもダメージを負わせていた。エイシェントトレントには【自己再生】と【超回復】を持っているため、かなりの耐久力を持っている。ルロイがその耐久力に勝れるかが勝敗を分ける。
「こんなとこで負けられるかぁ!」
しばらく攻防を繰り広げた後、立っていたのは…。
「俺の・・・勝ちだ」
「ルロイ対エイシェントトレント戦決着。勝者、ルロイ!」
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