午前の部、決着
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「後はスケルトンジェネラルだな。2体同時に行くか…」
周りで見ている冒険者は、ロッディの戦いについていけず見ているだけになっていた。
「あいつ強すぎないか?」
「誰だ?」
観客もロッディの戦いに興奮し、盛り上がっていた。
「頑張れー!」
「ジェネラルも倒しちゃえ!」
スケルトンジェネラル2体は大剣を構え、ロッディの攻撃に備える。
「さあ、楽しませてくれよ…」
「「【威圧】」」
ジェネラル2体がロッディに向けて【威圧】を放つが、そこまで影響を受けていなかった。
「【瞬歩】…」
一直線にジェネラルの元へ近づき力一杯に殴ろうとしたが、構えていた大剣よって防がれる。
「ほう…」
もう1体のジェネラルがロッディに大剣を振り下ろす。それを後ろに飛ぶことでかわし、もう一度同じジェネラルを殴りに行く。これには反応ができず、攻撃をモロに食らってしまう。
「スケ…」
「さっきの奴らよりは強いが、俺の相手ではないか…」
ジェネラル達は体勢を立て直し、自分にバフをかける。
「「【身体強化】」」
「ほう…」
先ほどよりも動きが速くなったジェネラル達がロッディに大剣を振るが、ギリギリでかわし続ける。そのため、なかなか攻撃があたらない。ジェネラルの動きに慣れてきたロッディは隙を見て、反撃をしはじめた。
「スケ!」
「まだまだ行くぞ…」
「スケ…」
ここからは一方的な試合となった。一撃ではあまりダメージになっていないが、同じ箇所に何度も攻撃を食らうことで少しずつ骨にヒビが入っていた。
「終わりだな…」
スケルトンジェネラル2体の顔と腰をそれぞれ破壊したところで、決着がついた。
「スケ…」
「スケ…」
「そこそこ、楽しめたな…」
午前の部が終了した時点で会場の盛り上がりが最高潮になり、午後の部が始まるまでは昼休憩となった。
ダンジョンに入ってすぐの場所には屋台が出されており、行列ができている。
魔物の控室には〈骸骨再生スポット〉で復活したスケルトン達とガイア、ユキがいた。
「みんなお疲れ様。なかなか動きが良かったと思うぞ」
「私もそう思いました。結果的には一人の冒険者に負けてしまいましたが、皆さんがあんなに強いとは思いませんでした」
スケルトン達は頭を深々と下げてお辞儀した。
「午後も出番があると思うから、それまではゆっくり休んでてよ」
闘技場の部屋からアナウンスを終えたタルタロスが入ってきた。
「お疲れ様です。マスター」
「タルタロスこそお疲れ様」
「ところで、ポイントの集まりはいかがですか?」
「確かに! かなりの人数が入っているからね。今のダンジョンポイントはね・・・13569pt! 借金が返せる! みんなのおかげだよ。ありがとう!」
ガイアは早速、借金を返済することにした。
13569pt-10000pt=3569pt
すると、頭の中にヒューリの声が聞こえてきた。
「お疲れ様、ガイア! かなり賑わっているようじゃないか」
「お陰様でな」
「借金返済も良くできたね。無理だと思ってたんだけどね!」
「そんな課題をだすな!」
「まあまあ、返せたんだからいいじゃないか。・・・これからもいっぱいポイント交換するんだよ!」
「はいはい」
「じゃ、バイバーイ」
これで通信が切れた。
「よし、これからは出来るだけ稼いでダンジョン強化できるようにしよう!」
「かしこまりました。午後も引き続きイベントを遂行して参ります」
「よろしくね。戦闘もするだろうから、がんばって!」
タルタロスは再び司会進行をするために闘技場へと戻っていった。
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