イベント当日
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いよいよ冒険者対魔物、対戦イベント当日。
朝から闘技場の部屋には、数多くの観客が入っていた。監視ルームから見ていたガイア、ユキ、タルタロスはその光景に驚く。
「まさかこんなに集まってくれるとは思ってなかったな」
「今の時点で1000人ほどは集まっているかと思います」
「あの短時間ですごい人数が集まりましたね」
「フェイルとシッツが頑張ったんだろう。帰ってきた時には死にそうな顔してたからな」
フェイルとシッツは昨晩ダンジョンに戻ってきたが、5歳ほど老けたように見えるほど疲れた様子だった。
「とりあえず今日の流れを確認しようか」
「はい、マスター。基本的に私がイベントの進行と審判を行います。午前は乱戦イベント。冒険者レベル4以下の方が対象でスケルトン達と戦っていただきます。〈骸骨再生スポット〉があるためスケルトン達が死ぬことはありません。」
ヘルプ
Q.〈骸骨再生スポット〉とは?
A.仲間のスケルトン種が殺された場合、一定時間経った後にこのスポットより復活するアイテム。
「そんなアイテムがあったんですね。それがあったら無敵じゃないですか」
「アイテムが壊されたら無敵じゃなくなるけどな」
「午後の説明に移ります。午後からはパーティー、または個人単位での対戦でございます。パーティー内に冒険者レベルが5以上の方が在籍している、個人戦では冒険者レベルが5以上の方が対象です。魔物側はその都度私が選びます」
「何人くらいこのレベルの冒険者が来るかわからないけどね」
「まあ、多くても5人ほどかとは思いますが」
「こんなにも人が集まってたらもう少しいそうな気もします」
「そして、最後が賞品授与ですね。午前の部では多くのスケルトンを倒した方に、午後の部では魔物側に勝った方に差し上げようと思います」
「それにしてもよくこんなにも賞品を集められたね」
「まあ、それなりにお金は持っていますから」
「それなりって量じゃないと思うけど…」
水晶の部屋には賞品が用意されているのだが、そのどれもが高級品なのだ。
「いったいユキって何者なんだ…?」
「普通の冒険者ですよ?」
「まあ、いいか。とりあえず冒険者も集まってきたことだし、そろそろ開幕しようか」
「かしこまりました。では、行ってまいります」
ガイアとユキは監視ルームに残り、タルタロスは闘技場の部屋に向かった。
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