宣伝効果
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ガイアとユキがダンジョンに戻っている頃、フェイルとシッツはイベントの宣伝をしていた。
「タルタロスさんも無茶言いますね。チラシを一万枚渡してこいって」
「本当だよな。アルフの町にはせいぜい5000人ってとこだから、他の町にも配ってこいってことだからな」
2人はタルタロスに頼まれた直後から動き出し、すでにほぼ全てのチラシを配り終えていた。
「それにしても、ほんとに人は集まるんすかね?」
「どうだろうな。・・・もし人が集まらなかったらどうなると思う?」
「・・・俺らのせいっすかね?」
「やっぱりそう思うか。はあ…。拷問を受けないためにも、頑張るか」
「・・・そうしましょう」
ある町の酒場にて、こんな会話がされている。
「アルフダンジョンの話聞いたか?」
「聞いた聞いた! 撃滅部隊がやられたってダンジョンで対戦イベントやるんだよな」
「そうそう。もしそこで強さを見せれば撃滅部隊に入れるかも!」
「俺はいくぞ!」
「俺もいく!」
「やってやるぜ!!」
他の場所でも同様の会話がされていた。
「お前もいくよな!」
「もちろん! 本部職員になれるかもしれないし!」
他の場所では。
「お前参加するか?」
「俺は弱いからしないよ」
「じゃあ行かないってことか?」
「いや、いく! 強い人がいっぱい集まるだろうから目に焼き付けるんだ!」
フェイルとシッツの宣伝のおかげか、アルフのダンジョンに興味を持ち向かう冒険者が何千人といた。そのことを知らないフェイル達は、まだまだ宣伝をするのだった。
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