挨拶回り
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ガイアとユキはタルタロスに連れられて、闘技場の奥に進んだ。そこは魔物の居住エリアとなっていた。まずはトレントが暮らす、トレントの森を訪れる。
「マスター! 久しぶりじゃのお」
「エイシェントトレント! 久しぶり! 元気だったか?」
「まあまあじゃ。マスターも元気そうで何より。隣の娘は・・・彼女か?」
「ち、ちがうよ! 一緒に冒険をしてただけだよ!」
「そ、そうです!」
ガイアとユキは顔を真っ赤にして否定をした。
「まあ、年頃じゃからな…」
「ほんとに違うからね?」
エイシェントトレントは全然信じていない様子だった。
「では、マスター。次にいきましょう」
次の部屋ではキラーアントクイーンを中心にキラーアントやゴーレム、ウルフなどが生活をしていた。先に行っていたシャドウウルフとライトウルフは、ウルフとの久々の再会を喜んでいた。
「マスター。久しぶりだな」
「久しぶり、キラーアントクイーン! 結構子供出来たんだな」
「お陰様でな。だか、先の戦いでかなりの子供がやられてしまった」
「・・・そうか。それは残念だな」
「まあ、気にするな。これからはもっと強いやつに育てるからな」
「ああ。俺もできるだけサポートするよ」
「次が最後の部屋になります」
「あとは、スケルトン達か?」
「そうでございます」
部屋に入ると、至る所でスケルトン同士が戦っていた。近くにスケルトンキングとスケルトンクイーンがいたので、ガイアは念話で話しはじめた。
「・・・マスター」
「お、元気だったか? スケルトンキングにクイーン」
「・・・はい」
「・・・はい」
「いつも通りだな」
ガイが話していると隣からユキに話しかけられる。
「話しかけないの?」
「話してるよ…? あ、念話で話してるんだよ。教えてなかったね。ごめん」
「そうなんだ。私にもできるかな?」
「頭で言葉を伝えるようにするとできるよ」
ユキはガイアに教わった通りに試した。
「はじめまして。ユキといいます」
「…」
「…」
「ガイアくん、通じないみたい」
「いや、こいつらが無口なだけで伝わってると思うよ。な?」
ガイアが声をかけると、2体とも頷いた。
「なんだ・・・よかった。お二方とも、よろしくお願いします」
「そうだ! スケルトン達にプレゼントだよ」
ガイアはそういうと〈墓地〉と〈骸骨再生スポット〉を解放し、設置した。
「前にカードパックで出てたけど、俺じゃないと使えなかったからさ」
「・・・ありがとう」
「いいってことよ」
一通り挨拶を終えたガイア達は、水晶の部屋に来ていた。
「みんな元気そうでよかったよ」
「前に来た時より色んな魔物がいました」
「あれから時間も経ってるからね」
「マスター。部屋の配置などはいかがだったでしょうか」
「とってもいいと思う! さすがタルタロスだね」
「ありがとうございます」
褒められたタルタロスは深々とお辞儀をした。
「後は宣伝だけど、どうしてる?」
「現在、フェイルとシッツに任せております。最近はより一層頑張って働いていますよ」
「そうか。あいつらにも会ってお礼を言っておかないとな」
「あとはギルドへの協力ができればもっと人を集められると思うのですが…」
「それなら俺たちがギルマスに頼んでみるか」
「私も協力します」
ガイアとユキはダンジョンを後にし、ギルドに向かうことにした。
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