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ーーダンジョン管理者統括を確認。ガーマダンジョンはガイアが管理しているため、当人による攻撃で破壊されることはありません。
しまった! 水晶が話すの忘れてた!・・・最近は頭の中でやってたからな…。
「え? ガイアくん。どういうこと?」
「え! えっと…」
なんて言い訳をしよう…。
「やあ! ガイア! 元気にしてるか?」
水晶からヒューリの声がした。
・・・終わった。
「もしもーし? 聞こえてるかな?」
「ガイアくん! 水晶が話すなんて聞いたことないよ!」
「あ! 君はユキちゃんだね。いつもガイアがお世話になってます」
「なんで私のことまで知ってるの!?」
「ガイアを通じて見ているからね」
「ヒューリ…。そんなにユキに話していいのか?」
「まあ、良いんじゃないの? これでダンジョンポイントが上がれば最高だし。ちなみに今も稼ぎ続けてるよ」
「はあ…。そうならそうと早く言ってよ。今まで隠してたんだから」
「もちろんガイアが危険な目に遭う可能性は高くなるよ?」
「おい!」
「ユキなら大丈夫でしょ」
「まあな。悪い、ユキ! こういうことだから、みんなには秘密にしといてほしい!」
「・・・分かりました。でも、詳しく聞かせてくださいね」
「もちろんだよ」
ガイアは今までのことやダンジョンの仕組み、管理者としての能力など全てを話した。
「そうだったんですね。グリフォンとかシャドウウルフとかも管理者の能力に関係していたんですね」
「ああ。そうだ」
「あ! ガイア!」
ヒューリが何か思い出したようにガイアに話す。
「いつになったら借金返してくれるのかな?」
「ゲッ!」
「ゲッ! じゃないよ! いつになっても返さないんだから!
「ごめんごめん。そのうち返すから」
「そのうちじゃダメ! 一週間以内!」
「一週間!? そんな急に言われても!」
「借金はずっと前からあるじゃないか。もし守れなかったら、ガイアのことを世界中に広める」
「え! それは不味いでしょ」
「ま、そういうことだからよろしくね!」
そういってヒューリとの通信が切れた。
「借金なんてあったの?」
「ヒューリに押しつけられた借金だけどな。・・・どうしようかな」
借金は10000pt。今のままで一週間以内に到底貯まるわけがない。現状、アルフのダンジョンが稼ぎ頭になっているけど、ベッタとガーマはほとんど稼げていない。
アルフでの稼ぎを増やしつつ、ベッタ、ガーマでも稼げるようにする必要があるな。
「うーん」
「ダンジョンに冒険者を集める必要があるんだよね?」
「そうだよ」
「こういう案はどうかな?」
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