決着!VSオーガキング
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オーガキングのジョズとゴブリンキングの戦いは、始まってから半日が経過していた。
「なかなかやるじゃないか…ゴブリンキング…」
「お前もしぶとい奴だ…ジョズ…」
両者共に疲労困憊。他のゴブリン達も死んではいないが動く力は残っていなかった。
「そろそろ終わりにしよう…。決着をつける」
「そうだな…」
「いくぞ!【身体強化】【狂気化】【巨大化】」
「我も力を振り絞ろう。【身体超強化】【精力超強化】」
倍に巨大化したジョズの金棒をゴブリンキング目掛けて振り下ろされる。それを棍棒で受け止める。
「ぐぬ!」
ゴブリンキングの棍棒が力に耐えきれず、根元から折れてしまった。
「勝負あったな、ゴブリンキング! ここで死ね!」
「まだだ!」
ゴブリンキングはジョズの振り下ろされている手を掴み、その勢いを使って背負い投げをする。
「うぉぉ!」
「がはっ!」
ジョズが横に倒れた瞬間にゴブリンキングは金棒を奪った。
「終わりだ」
ジョズは自らの死を覚悟した。目をつぶりその時を待っていたが、一向にその時は訪れない。ゆっくりと目を開けると、顔の前で金棒が寸止めにされていた。
「どういうつもりだ。ゴブリンキング」
「お前、戦いは好きか?」
「こんな時に何だ? もちろん好きに決まっているだろう。お前みたいに強いやつとの戦いなら尚更だ」
「そうか…。なら、我の仲間にならないか?」
「なに?」
「そうすれば強いやつと戦えるぞ」
「いいのか? 俺としては嬉しい限りだが裏切るかもしれないぞ?」
「もちろん【隷属化】させてもらうがな」
「そんなことで済むなら仲間になろう!」
「よし、では・・・【隷属化】」
こうしてジョズはゴブリンキングの仲間になった。
「お前、甘いんだな」
「戦力を高めることはマスターのためになるからな」
「マスター?」
ゴブリンキングはガイアのことや旅のことを話した。
そのころガイアはスタンピードの作戦会議に参加していた。
「まずはなるべく大規模な魔法で攻撃をする方がいいと思います」
「確かにそうだな」
ある程度の作戦が決まり、一息つこうと水を飲んでいると突然頭にシステマ音が流れる。
ーー管理者統括確認。ガーマダンジョンの管理を行いますか。
「ゴホッ! ゴホッ!」
ガイアはいきなりのアナウンスに驚き、口に含んでいた水を噴き出してしまった。
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