グリフォンvs撃滅部隊
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あれがウーラノス様ですか。ランクURの最強種族であるグリフォン。これほど強力な助っ人はいませんね。
アークデーモンのタルタロスが助っ人が来たことにホッとしていると、ソロスがウーラノスに向けて話しかける。
「誰だか知らないが、俺らを殺すだと? あまり舐めないでもらいたいね」
「雑魚を殺すことなど簡単だよ。時間がもったいないからとっとと始めるぞ。【威圧】」
「……!? これは……しんどい……」
【威圧】を受けると恐怖を感じ動けなくなる。実力差が大きいほど効果が高いため、差が開きすぎると気絶してしまう。
今回はソロス、ギャリオス、フリシア以外の撃滅部隊が倒れてしまった。
「貴様らは耐えたか。少しはやるようだな」
「……お前は一体誰なんだ。ダンジョンの見方をするということは、魔物なのか?」
「そうだ。では冥土の土産に、本当の姿を見せてやろう」
ウーラノスはそう言って、【人化】の魔法を解いた。
「まさか! グリフォン!」
「そんなやつがここにいたんすか!?」
「……!」
「……それじゃあ、終わりにしていいかな。【雷嵐】」
魔法によって、気絶していた撃滅部隊のメンバーは風に飛ばされながら雨や雷を受け、絶命した。
「……強すぎるっす」
「くっ……」
「……」
ギャリオスとフリシアは吹き飛ばされぬよう耐えるのに必死になっている中、ソロスは不思議に感じていた。いくらグリフォンといえど、なぜ撃滅部隊相手にこんなにも力差があるのかと。
「……この力が不思議か?」
ウーラノスは魔法を解き、力の説明を始めた。
「俺には【傲慢】のスキルがある。これは格下相手への攻撃威力が上がるってやつだ。だから、俺相手に下剋上みたいなもんは通じねえ」
「さすがはグリフォン様って感じだな。これじゃあ俺らに勝ち目はなさそうだ……。3人しか残ってないしな……」
ソロスの言う通り、撃滅部隊で生き残っているのはソロス、ギャリオス、フリシアのみである。しかも、ウーラノスの魔法によって攻撃を受けており、万全の状態でもないのだ。
「こうなれば残る選択肢は一つしかないな……」
ソロスはダンジョン管理者を討伐するという目標を変更し、部下2人に告げる。
「フリシア! ギャリオス! 俺がやつを足止めをする。その間に脱出し、本部にダンジョンのことを伝えるのだ!」
「そんな……。あなたを置いていけません。私も残ります!」
「それは許さん! これは隊長命令だ! ギャリオス、連れて行くんだ」
「……了解っす」
ギャリオスはフリシアの腕を掴み、無理矢理出口に向かって走らせた。しかし、それをウーラノスが許すわけはなかった。
「【咆哮】!」
「後ろを振り向くな! 俺を信じて走りきれ!」
ソロスは【巨大化】【身体超強化】を使い全身で魔法を受け止めた。
「うぉおおおー!!」
フリシアが顔だけ振り返ると、そこには全身に傷を作りながら耐えるソロスが目に映った。
「ソロスさん! ……そんな!」
「フリシア! 走るのに集中しろ! ソロス隊長の頑張りを無駄にするな」
「くっ……」
必死に走りダンジョンの出口が見えてきたところで、追手が現れる。
「逃しませんよ」
「アークデーモン!」
「……これはちょっとやばいんじゃね?」
「ウーラノス様に助けていただきましたが、ここは私がマスターに任されたアルフダンジョンです。私が働かなくてどうするんですか」
「……マスター?」
フリシアはその言葉が少し疑問に感じた。なぜならアークデーモンこそがアルフダンジョンの管理者だと思っていたからだ。
アークデーモンは管理者じゃない? グリフォンがマスターと言うわけでもなさそうですし。じゃあ一体、誰が……。
「フリシア! 俺が援護すっから【瞬歩】で先に行け!」
「!?」
「ここで2人死んだら意味ないからな。俺を信じて先に行くんだ!」
「ギャリオスさん……」
「いけ!」
「……わかりました」
フリシアはそういって【瞬歩】で一直線に出口へ向かって行く。
「行かせません。【デビル召喚】」
出口付近に無数のデビルが現れ、フリシアの行く手を阻む。
「フリシア! そのまま走りきれ!【雷付与】」
ギャリオスは弓に雷を付与し、何本もの弓を打ち込んだ。
「厄介な人ですね。【混沌砲】」
タルタロスはギャリオスに向かって魔法を放った。
「【魔法盾】!」
しかし、その魔法はすぐに壊され直接攻撃を受けてしまった。
「がぁあああ……!」
「仕留めましたかね。……しかし、もう1人を取り逃がしてしまいましたか」
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