討伐戦開始
ぜひブックマーク登録をお願いします!
夜遅くに、10人の武装した集団がダンジョンに向かって歩いていた。その集団は撃滅部隊と呼ばれ、冒険者の憧れでもある。
その撃滅部隊はすでにダンジョン近くまで来ていた。
「なあ、ソロス隊長。こんな遅い時間に行かなくてもいいんじゃね?」
そう発言したのはギャリオスというギルド本部職員。30歳前後のチャラ男で長めの金髪で身長は170センチほど。冒険者レベル7でソロスと同じである。
「なんですか、その口調は。ソロス隊長に失礼です。訂正してください」
この発言はギルド本部職員であるフリシア。白髪のショートカットで身長は160センチほど。ギルド本部職員の中で最も若く、20歳。冒険者レベルは6。
「こいつはいつものことだからな。フリシアちゃんも慣れた方がいい」
この発言はソロス。前回のアルフダンジョン調査を行った、ギルド本部職員で今回の撃滅部隊隊長を務めている。
この3人以外にもギルド職員や冒険者などがおり、冒険者レベル5ほどの強さだ。
「……分かりました。努力します」
そう言いつつ、フリシアはギャリオスのことを睨んでいた。
「もっと気楽に行こうぜ、フリシア」
「仲良くしてくれよ、2人とも。……お、あそこだ。気を引き締めろよ」
「はい」
「うぃーす」
ギャリオスが引き締めてるとは思えないが、こんな奴でも強いからな。フリシアは初の撃滅部隊だけど優秀だからな。大丈夫だろ。
「じゃあ、入るぞ」
ソロスを先頭に撃滅部隊はアルフダンジョンに入って行く。
開けた場所に出ると、前回もいた男が立っていた。
「お久しぶりです、ソロス様」
「まさか名前を覚えてくれてるなんてな。……アークデーモン」
「え! あれアークデーモンなんすか!?」
アークデーモンは【人化】を解き、本来の姿に戻る。
「今回は大人数でのお越しということで、こちらもそれなりの歓迎をいたしましょう」
アークデーモンの合図により魔法陣から魔物が現れる。
「前よりキラーアントが増えてるな。でも、そんくらいだろ」
「おや、今回は逃げないでよろしいのですか?」
「はっ、何のためにこの人数できたと思ってるんだ」
「そうですか。では、遠慮なくやらせていただきましょう」
戦闘、開始!
早速、アークデーモンは指示を出す。
「エイシェントトレント、お願いします」
「任せるのじゃ!【地殻変動】!」
魔法により地震、地割れがおきるが、フリシアが対抗する。
「……【氷界】
ダンジョン内全てが氷で覆われ、地割れの部分には新たに氷で足場が作られた。
「ふむ、なかなかやるようだね。それでは私の子供たちにも働いてもらいましょうか。【鼓舞】!」
キラーアントクイーンの魔法により、キラーアント・キラーアントナイト・キラーアントジェネラルに青いオーラが漂い撃滅部隊に向かう。
「トレント達も行くのじゃ!」
トレント達は枝を伸ばし、撃滅部隊へ向かっていく。
「俺に任せろ!【流弓群】」
ギャリオスの魔法により無数の弓矢が空中に作られ、合図で一斉に魔物達へ降り注ぐ。
「これはいけない。ゴーレム、頼みます」
「……ゴレ」
【錬金術】により、魔物全体を覆い尽くすほどの盾が現れ弓矢を防いだ。
その戦いの様子を撃滅部隊隊長であるソロスは【空歩】で見下ろしていた。
やはり、ここの魔物は強いですね。数が多いことも脅威ですが、何より質が高い。
私も戦いに参加しますか。
ソロスは【巨大化】【身体超強化】を使い、大槌でゴーレムの盾を粉砕する。
「ギャリオス、フリシア、サポートを頼む! 俺が前線に立つ」
「うっす」
「分かりました」
今回は何としてでも討伐してやる。
読んでいただきありがとうございます!
下にある評価★★★★★をしていただけると嬉しいです!!




