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「……ん、いてて」

「お、起きたか。マスター」

「主! よかった……」

 ガイアが目を覚ますと、グリフォンとライトウルフがそばにいた。

「……グリフォン。俺はまた負けたのか」

「ああ」

 ガイアが立ち上がり、ダンジョンから出ようとする。

「じゃあ、出直してくるか」

「いや、その必要はない」

「……どういうことだ?」

「マスターの力を認めてやろう」

「ホントか!? でも、なんでだ? ……負けたのに」

「確かに戦闘の力はまだまだだな。だが、力はそれだけではない。……仲間を思う気持ちの強さも力といえる。だからマスターを認めたのだ」

「……グリフォン。確かに俺はまだ弱い。でも、みんなを思う気持ちは人一倍ある! お前もその一人だからな!」

「そうか」

 グリフォンはいつもより優しげな表情でガイアに近づく。

「これからよろしく頼むぞ。マスター」

「こちらこそ! よろしくな、グリフォン!」

 ガイアはそう言ってグリフォンの頭を撫でると、気持ち良さそうに喉を鳴らす。


「そういえばシャドウウルフは?」

「主が倒れたってことをハル達に伝えに行ってもらったよ!」

「え! そんなこと報告して大丈夫か?」

「まあ、大丈夫でしょ!」

 すると、ダンジョン内によく知る声が響いた。

「ガイア! 大丈夫か」

「回復は任せてください!」

「あの魔物って……グリフォンじゃない!?」

「主! 助けを呼んできたよ!」


 この状況で言い逃れをするのは厳しいかもしれないけど、ダンジョン管理者ってバレる危険の方が高いだろうな。

 何がなんでも秘密にしよう。


「ガイア。ちゃんと説明してくれるかしら?」

「……テイムした」

「え?」

「……たまたまグリフォンをテイムできたんだ」

 ハル達は驚愕したあとそれぞれ違う表情をする。ハルは疑い、ルミは心配し、ユキは悲しみの顔をしていた。

「……そうですか」

「そんなわけな……」

「ハル!」

 ハルが追及しようとしたところでルミに止められる。

「なんでだよ! 絶対に何か隠してることがあるだろ!」

「ガイアがそう言ってるのよ。それでいいじゃない」

「……ありがとう」

 ガイアは小さな声でそう呟いた。



 ここで少し、ダンジョンについて説明をしようと思う。

 

 この世界にはダンジョンが24個存在している。基本的にそれぞれのダンジョンには管理者が1人いるが、いないダンジョンは野良のダンジョンと呼ばれている。

 冒険者の目的の一つにダンジョン管理者を討伐することも含まれており、全ての管理者を討伐すると英雄と呼ばれる。冒険者の中にはそれを目指す人もいる。

 過去に英雄となった人はおらず、過去最高の討伐数は21個。残りの3つは三大迷宮と呼ばれ、討伐された記録はない。



 それからガイア達はこれからの予定について話し合った。

「ここの町ではもう、やることはないと思うんだけどどう思う?」

「そうね。ここのダンジョン管理者を倒したから、当分は魔物も出ないでしょうし」

 ガイアは少し焦った顔をしていたが、誰にも見られていなかった。

「じゃあ次の町にいきましょうか」

「どこだ?」

「東にあるガーマの町だよ」

「スイーツが有名な町ですね」

「そうなのか。それは楽しみだな」

「今日はいきなりだから、明日からでいいかしらね」

 

 ということで今日は旅立ちの準備を行うため、自由行動となった。

 ガイアはというと、ダンジョンに訪れグリフォンと今後の話をすることにした。

読んでいただきありがとうございます!


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