関係構築、再び
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ガイアはいつも通り、ウルフ達を連れてグリフォンの元へ向かう。
「今日も俺を中心に行くから、サポートをよろしくな!」
「「わかったよ!」」
奥へ奥へと進み、グリフォンのいる部屋に到着する。
「今日こそお前に認めさせてやる!」
「また来たのか。懲りないな」
「覚悟しろ!」
「いつでも来い」
ガイアはいつも通り【炎付与】を剣に施す。
「ほう。少しは強くなったか」
「「【咆哮】!」」
ガイアがグリフォンに向かっていく横を、ウルフ達の咆哮が通り過ぎていく。
しかしグリフォンも【咆哮】を使い、相殺する。
「まだまだ! はあ!」
ガイアが剣を振り下ろすが、簡単にかわされる。
「ふんっ。今度はこちらから行くぞ。【雷嵐】」
「やはり、使ってきたか。……今こそあのスキルを試すときだ」
ガイアは強くなっていく嵐に臆することなく、剣を構える。
「いくぞ!【断魔】!」
このスキルは、発動している相手の魔法を中断させることができる。もちろん、大きな力量の差があると中断させることはできない。
「少しはやるようになったな」
グリフォンはガイア達を下に見ているため、魔法がそこまで強くなかった。そのためガイアの【断魔】で中断させることができたのだ。
「いつまでも、雑魚のままじゃないんだよ」
「その程度強くなったくらいでいい気になるなよ」
「主はすごいんだぞ!」
「主は強いんだぞ!」
「ならばそれを示せ」
「「【身体強化】」」
シャドウウルフとライトウルフから赤いオーラが出る。その後、シャドウウルフは【潜影】で姿を隠しライトウルフは【電光石火】でグリフォンに体当たりを試みる。
しかしグリフォンは【瞬歩】を使いながら攻撃をかわすため、なかなか攻撃が当たらない。
「シャドウウルフ!」
ガイアとシャドウウルフはタイミングを合わせて、グリフォンに攻撃を試みる。
「あまいわ!」
グリフォンはガイアとシャドウウルフを鷲掴みし、地面に叩きつける。
「がはっ!」
「あと1体だな。……殺すか」
……こいつ今、なんて言った? 殺すだと?
「雑魚はいくらいてもしょうがないもんな」
……やめろ。
「無能なマスターよ。力がないからこんなことになるんだ」
……殺させたりしない!
「もっと強くなってから来いよ。【咆哮】!」
ガイアは咄嗟にライトウルフの前に立ち、剣を構える。
「誰も殺させない! もちろんお前にもだ!」
「ならば、試してみろ! そんな力がお前にあるのかを!」
「【断魔】!」
グリフォンから放たれた咆哮が、ガイアの持つ剣に衝突する。
「くっ!」
先ほどのように簡単に中断させることは出来ず、徐々に押されていく。
「やはり、力のない雑魚か……」
「主!」
「主!」
俺はここで負けるわけにはいかないんだ!
「うぉぉぉ!!!」
少しずつ威力を落とすことができているが、中断には至っていない。
しかしここで、ガイアの魔法が切れてしまう。
まずい!
「がぁぁぁあ!」
ガイアはグリフォンの咆哮を全て身体で受け止めたのだ。
「「主!」」
「……ほう」
ガイアはここで意識を失った。
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