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クエスト特訓

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 ガイアはグリフォンに負けてから、より一層クエストに力を入れるようになっていた。

「よし、クエスト達成! もう1個ぐらいいけるか?」

「そんなに慌てなくてもいいんじゃないかしら」

「ボロボロになって帰ってきてから、こんな感じになったよな」

 あの日グリフォンが【雷嵐サンダーストーム】を使った時、シャドウウルフは【潜影】で攻撃をかわしていた。そのため、シャドウウルフに連れ帰ってもらったのだ。

 同じ部屋のハルに、ボロボロ姿を見られて問い詰められたが、グリフォンの話をするわけにもいかず修行をしていたと嘘をついた。

「私は大丈夫ですけど、お二人はどうですか?」

「ちょっと行きたいところがあるから私は行かないわ」

「僕もいかないかな」

「じゃあユキ、一緒に行こうか」

「分かりました」


 ガイアとユキ、ウルフ達は町外れにある森を訪れていた。

「ガイアさん、何かあったんですか?」

「どうしてだ?」

「前よりもクエストに必死になっているので」

「……俺は弱すぎるからな。強くなろうと思っただけだよ」

「そうですか。……もし、悩んでいることがあったら相談してくださいね。力になりますから」

「ありがとう」


 みんなに心配をかけているようだな。……少し無理をしすぎたか?

 いや、だめだ。これから何が起きるかわからないから、あいつを説得しておいた方がいいに決まっている。


 ガイア達が歩いて進んでいると、魔物が現れる。

「ガイアさん! 5体のコボルトです!」

「よし、討伐対象だな」

 今回のクエストはコボルトの討伐であるため、素材や魔石を納めればクエスト達成となる。

「俺が前に行くから、サポートをお願い!」

「分かりました」

「わかった!」

「ぼくも!」

 ガイアはユキ達に声をかけて、剣を構える。

「【炎付与】! はあ!」

「【魔力感知】。右のコボルトに気をつけてください!」

「【咆哮】!」

「左からも来ます!」

「【咆哮】!」

「まだまだ行くぞ!」

「コボっ!」

 2体のコボルトがボロい剣で襲ってくるが、ガイアは同時に相手をする。

「こんなやつらに負けてられないんだ!」

 ガイアは力づくで相手の剣を弾き飛ばし、空いた胴に向けて剣を入れる。

「コボ……」

「よし、倒したな」

 ウルフ達にも【人化】を使ってもらい、素材や魔石の剥ぎ取りを手伝ってもらった。

「それにしてもガイアさん、短期間でどんどん強くなってますよね」

 作業を一緒にしていたユキに話しかけられる。

「いや、まだまだだ。もっと強くならないといけない」

「……すごいですね。私も強くなりたいな」

「ユキは十分サポートしてくれてるよ」

「それじゃあ足りないんです。今のパーティーではあまり活躍できてないので」

「……そう思っていたのか」

「はい……」

「じゃあ、一緒に頑張ろうか」

「はい! ガイアさん!」

 ガイア達は作業を終えると、町に向けて歩き出す。


 町に着く頃にはすっかり日が落ちていた。ガイア達は冒険者ギルドに戻り、クエスト達成報告を行う。

「ガイアさん、おめでとうございます。冒険者レベルが3になりました。引き続き頑張ってください」

「ホントですか! ありがとうございます」

「よかったですね! こんな早くレベルアップができて」

「ああ。これでまた強くなれたな」

「主、おめでとう!」

「おめでとう!」

「みんなもありがとな」

 ガイアは自分に【鑑定】を使い、新たに獲得したスキルを確認する。


 これか……。使い所が難しそうだな。

 ダンジョンで試してみよう。


 ガイアは今夜もグリフォンの元へ向かうのだった。

読んでいただきありがとうございます!!


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