関係構築
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グリフォンを手に入れてから数日後。ガイアは未だに良い関係を築くことが出来ていなかった。
「なあ、グリフォン。どうすれば仲良くなれるんだ?」
「……」
相変わらず何の返答もしてくれない。
「……やっぱり俺が弱いからか」
ガイアがそういうと、グリフォンはゆっくり目を開けガイアに語りかける。
「……お前は弱い。ダンジョン管理者でありながら他の魔物に頼ってばかりなのだろう。そんなやつの言うことは聞けない」
「……確かに、そうだな」
ガイアは何も反論することが出来なかった。図星だからだ。
自分でわかっているからこそ、冒険に出て強くなろうと思ったのだから。
「この俺に、貴様の力を示せ。そこの犬っころと一緒にかかってこい」
「……わかった」
「殺す気で来い。まあ、貴様らに攻撃なんか食らわないが」
「シャドウウルフ、ライトウルフ。一緒に戦ってくれるか?」
「「もちろんだよ、主!」」
「よし、いくぞ!」
「【閃光】!」
「【影縛り】!」
グリフォンは何かスキルを使うわけでもなく、ただ力任せに【影縛り】を破る。
「そんなもの、効かん!」
「【炎付与】。はあ!」
ガイアの剣に炎が纏われ、グリフォンに向けて斬りかかる。
しかし、グリフォンが飛んだため空振りになる。
「そんな見え見えな攻撃に当たるわけないだろう」
「「【咆哮】!」」
その攻撃もダンジョン内を飛び回り、当たることはない。
「やはり、貴様らは弱い」
「くそっ!」
「もっと強くなってからここに来るんだな。【雷嵐】」
魔法により、ダンジョン内に雨風雷が吹き荒れる。ガイア達に逃げ場所はなく、守る術もない。
「ぐはっ!」
「わー!」
一方その頃ギルド本部にて、グランドマスターはソロスよりダンジョンの報告を聞いていた。
「あのダンジョンは異質です。最近できたにしては強すぎるかと」
「なるほど。遠くまで調査、ご苦労さん。今日は帰って良いぞ」
「失礼します」
ソロスが退室した後、グランドマスターは1人考える。
ソロスの言う通り、短期間で強くなり過ぎている。やはり、神が絡んでいると考えた方がいいか。
とりあえず、早い段階で潰しておくのは確定事項。部隊を編成してアルフのダンジョンに向かわせよう。
月が輝く中、グランドマスターは仕事を再開するのだった。
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