ベッタ到着
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「お! 見えてきたぞ」
ハルの言う通り、遠くに町が見えてきた。
「少し疲れたわね」
「ずっと気を張ってるのは大変ですよね。ウルフちゃん達も疲れたかな?」
「大丈夫だよー」
「ぼくも!」
ユキとウルフ2体は、ずっと後衛にいたためとても仲良くなっていた。
俺よりも仲良いんじゃないか? まあ、その方が連携を取りやすいか。
ベッタの町は、人の背丈くらいの柵がありゴブリンやコボルト程度の魔物なら食い止めることが出来そうだ。関所はなく、誰でも気軽に町へ出入りすることができる。
「町に着いたら、冒険者ギルドでクエスト達成報告をするわよ」
「そのあとはどうする?」
「近くにあるダンジョンについて聞き込みをするのと、宿の確保ね」
「わかった」
4人と2匹はギルドで達成報告をした。すると、受付の人に話しかけられた。
「ガイアさんはあと、3体コボルト程度の魔物討伐をしていただけると冒険者レベルが2になります」
「そうですか。頑張ります」
そういえば、ハル達はレベルが3に上がったって言ってたな。……見てみるか。
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種族:ヒューマン(冒険者)
名前:ハル
スキル:【片手剣術・見習い】【挑発】【盾突き】
冒険者レベル3
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種族:ヒューマン(冒険者)
名前:ルミ
スキル:【剣術・見習い】【渾身の一撃】【身体能力低強化】
冒険者レベル3
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種族:ヒューマン(冒険者)
名前:ユキ
スキル:【ヒール】【魔力探知】【解呪】
冒険者レベル3
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やはり、一つずつスキルが増えているな。
そういえば、ダンジョン管理者で冒険者の俺のステータスってどうなってるんだ?
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種族:ヒューマン(ダンジョン管理者)(冒険者)
名前:ガイア
スキル:【カードパック】【鑑定】【剣術・見習い】
ダンジョンレベル:2
保有ポイント:435pt
冒険者レベル1
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おっ。【剣術・見習い】が増えてる。このまま、冒険者レベルを上げていけば、俺でも強くなれそうだな。
ガイア達はギルドを出て、自分たちが泊まる宿を探していた。
「いつも宿はどうしてたんだ?」
「それぞれで部屋を借りてましたよ」
「なるほどな」
「あ! あそこなんか良いんじゃないかしら」
ルミが示した宿へと向かう。
中には、肝っ玉かあさんみたいな女将さんが受付をしていた。
「いらっしゃい! 何部屋借りたいんだい?」
「2部屋で良いんじゃないか?」
「そうね。そうしましょ」
「あいよ!」
女将さんにお金を渡し、部屋の鍵をもらった。
「今日は解散でいいわよね」
「いいと思うよ。明日のことは明日話そう」
「それじゃ」
それぞれの部屋に向かい、荷物を下ろす。
「あー! 疲れたな」
「そうだな」
この部屋にはハルとガイア、そしてシャドウウルフがいる。
ハルとガイアは荷物を下ろし、椅子に座った。
「でも、ガイアとウルフ達がパーティーに入ってくれて良かったよ」
「そう言ってもらえると嬉しい」
「戦力が増えるし、何より男一人は心細かったからな」
それから二人はしばらく談笑をして、夕食・就寝準備をした後ベッドに入った。
夜。ハルは疲れが出たのかすぐに寝てしまった。ガイアも寝る必要はないが、せっかくだから寝ようと目を瞑ると声が聞こえてきた。
「……ガイ…よ」
?
「聞こえ……るか。ガ……イア」
なんだ?
「……ガイアよ。」
この声は……。
「やっと気が付いたか」
自称神のヒューリの声だ。
「そんなところで何をやってるんだよ!!」
いきなり怒られたんだけど……。
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