コボルト戦
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ガイア達は木の生い茂る森の中にいた。
ガイアとハルが前衛、ルミが中衛、ユキとウルフ2体が後衛という並びで歩いている。
転ばないよう、足元に注意しつつ歩いていると横にいるハルに話しかけられた。
「ガイアは魔物使いなんだよね?」
「そうだ」
「じゃあ、ガイア自身の力はそんなにないの?」
「ああ。一応剣を持ってはいるが飾りみたいなものだな。この冒険で少しでも使えるようになりたいね」
「なるほどね」
2人で話していると後ろから声をかけられる。
「しゃべってばっかいないで、魔物の警戒もしなさいよ」
「わかってるよ。みんなを守るのが僕の仕事だからね」
「わかっていればいいのよ」
「あとどれくらいで着くんだ?」
「日が落ちる前には着くはずだよ。夜に魔物と戦うのは危険だから、その前には到着してたい」
「そうか」
しばらく歩いていると、ハルが声をあげる。
「魔物だ! みんな、警戒して!」
ハルの言う通り、前方からコボルトの群れが現れた。6体のコボルトと1体のコボルトリーダーの群れだ。
「【挑発】!」
全てのコボルトがハルに注目する。ガイアは最も近くにいるコボルトに向けて剣を振る。
「はあ!」
「コボッ!」
当たりどころが良かったのか、一撃で倒すことが出来た。
「油断しちゃだめよ!」
俺は気づいていなかったが、背後からコボルトが向かってきていた。それを、ルミが助けてくれたのだ。
「助かった!」
「コボルトリーダーが魔法を使っています! スキル【鼓舞】だと思うので、コボルトの動きに注意してください」
ユキの言う通り、コボルトから赤いオーラが出ており動きが良くなっていた。それに伴って、ハルのみでコボルトを抑えることが難しくなっていた。
「ウルフ達! 援護してくれ!」
「わかった!」
「ぼくも!」
シャドウウルフが【影縛り】で全てのコボルトの動きを止め、ライトウルフが【電光石火】で全てのコボルトに体当たりをする。
「コボ!!」「コボッ」「コッ!」「コボ」「コボー!」
「さすがシャドウウルフとライトウルフだわ……」
「僕らいらないんじゃ……」
「まだ、コボルトリーダーが残ってますよ! 頑張りましょう!」
コボルトリーダーは手に持つ棍棒を大きく振りかぶった。
「僕が守る!」
ハルは盾を構え、棍棒を受けとめる。
「ガイア! 頼んだ!」
「わかった!」
ガイアは剣をコボルトリーダーに向けて振る。しかし、力不足で倒すことはできず蹴られてしまった。
「グハッ!」
「私がやるわ!」
ルミが剣を構え、コボルトリーダーの頭に直撃させる。
「コボォ……」
こうして無事、コボルトを倒すことができた。
「ガイアさん! 大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫だよー」
「一応回復させますね。【ヒール】」
「……ありがとう」
やはり、みんなに比べると力不足だな。頑張らないと。
「町まではもうすぐだから、気を引き締めて行こう」
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