思いつき
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いつもと同じく、穏やかな日だった。
穏やかなのはとてもいいことだ。だが、問題もある。それは……
「……暇すぎる」
ガイアは、自分の家で誰に聞かせるわけでもなくそう呟いた。
それもそのはず、ダンジョンは基本的にアークデーモンやフェイル達に任せているため、やることがない。だから、ガイアが暇になるのは必然と言えるだろう。
なんかやることないかな?
ふと、机に置いてあったカードに目が止まる。
あれは、冒険者カードか。あ、たまには冒険者の仕事でもしようかな!
ガイアは、監視ルームにいるであろうアークデーモンの元に向かった。
「しばらく、冒険者をやろうと思う」
「それは流石に危険ではありませんか? 前回の町の調査くらいなら安心でしたが、冒険者となると身の危険が高まりますよ」
「そうね。それに、俺魔法使えないし」
「では私がお供します」
「それは無理でしょ」
アークデーモンは日常的に、ダンジョンの演習場で冒険者に顔を見せている。そんな奴が町にいたら不自然だろう。
「誰連れて行くかは、また考えるよ」
「ですが……」
「大丈夫だって! 俺がここを空ける間は、ダンジョンのことは任せたよ」
「……はい。いつ頃、出発されるのですか」
「もう一回、デッキとポイント交換したら行こうかな」
「かしこまりました」
と、まあこんな感じで俺にやることができたわけだ。
みんなを置いて冒険者になるのは寂しい気持ちあるけど、お互いにとっていい事だと思う。
後で何が必要なのか、フェイル達に聞くとしよう。
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