夜の来客
ハル達がダンジョンを出た後の水晶の部屋にて、ガイアは悩んでいた。
アドバイスを言えるやつが少なすぎる。
ゴブリンキングも【人化】して出来ないこともないけど、王様に動いてもらうのはどうかと思うしな。
うーん。
「マスター。冒険者は全員帰りました。今日は終わりですかね」
「お疲れ様。こんな時間に来るやつなんていないだろうしね」
今日は2人パーティーが3組、3人パーティーが1組、4人パーティーが2組、5人パーティーが1組だった。
「今日だけで535pt。昨日までと合わせると947ptもあるぞ! はやくデッキとポイント交換しよう!」
「マスターはこの時が一番楽しそうですね」
……そ、そんなことないよ? みんなといる時も楽しいよ?
アークデーモンは何をいってるんだか。
よし交換しよう。
947pt -500pt=447pt
どんなデッキが出るかな。楽しみだ!
デッキ開封
トレントデッキ
魔物
C
〈ヤングトレント〉×20
R
〈トレント〉×15
SR
〈エルダートレント〉×2
SSR
〈エイシェントトレント〉
ダンジョン施設・アイテム
〈トレントの森〉〈促成の日差し〉
今回はトレントか。エイシェントトレントはめちゃくちゃデカそうだな。
今のところデッキに1枚はSSR入ってるけど、1パックずつ買ったらどうなんだろう。
次はパックで買ってみよう。
「トレントですか。戦闘能力はそこまで高くないですが、個体によっては美味しい実をつけるものもいるらしいです」
「そうなのか。まあ、とりあえず解放しに行こう」
ガイアが部屋を移動しようとしたところで、アークデーモンの表情が変わる。
「マスター、少々お待ちください。冒険者が来たようです」
「こんな時間にか?」
冒険者控室1にキラーバットを監視役として置いており、何かあれば超音波でアークデーモンに知らせが来るようになっている。
「一応監視ルームで確認した方がよろしいかと」
「分かった」
2人は監視ルームに急ぐ。
こんな時間に来るなんてどうしたんだろう。夜に来る意味はないのに。
読んでいただきありがとうございます!!
評価★★★★★とブックマーク登録をお願いします!