デッキ開封
部屋も増えたことだし、それぞれに名前をつけることにした。
入り口から最も近い部屋は『冒険者控室1』。入り口から2番目に近い部屋は、冒険者と魔物が戦う『演習場1』。3番目4番目に近い部屋は、『魔物控室1』『魔物控室2』。
魔物控室1には〈転送装置〉があり、ここから演習場1に送る。
よし、部屋の準備もできたしデッキを買ってみようかな!
どんなのが出るかたのしみだ!
デッキ開封
ゴブリンデッキ
魔物
C
〈ゴブリン〉×28
R
〈ゴブリンリーダー〉×3〈ゴブリンヒーラー〉〈ゴブリンソードマン〉〈ゴブリンメイジ〉
SR
〈ゴブリンジェネラル〉×3
SSR
〈ゴブリンキング〉
ダンジョン施設・アイテム
〈ゴブリンの王国〉〈ゴブリンの笛〉
さすがデッキだ! SSRもあるし種族が統一されてるから団体戦に強そうだ。
この2つは何だろう。
ガイアは水晶のヘルプ機能を使った。
ヘルプ
Q.〈ゴブリンの王国〉とは?
A.ゴブリン専用の部屋。ゴブリンの繁殖力が高まる。
Q.〈ゴブリンの笛〉とは?
A.短時間ゴブリンを強くする。クールタイム1時間。
これで部屋を一つ増やせるのか。ゴブリン専用だけど嬉しいな。
「これで、かなりの戦力増強になりましたね」
「うん。強いやつが攻めてきても対応しやすくなったな」
「全てのカードを解放するのですか?」
「いや、〈ゴブリンの王国〉で繁殖力が高まるらしいんだよね。だから何枚かはカード合成しようと思うんだけどどうかな?」
カード合成は、同じカード3枚を素材として強いカードに作り替えると言うものだ。
「いいと思います。どうせなら〈ゴブリン〉は最小限にして、強いカードを多くしても良いのではないでしょうか」
「そうしようか。じゃあ早速合成しよう!」
カード合成
素材
C
〈ゴブリン〉×24
合成結果
R
〈ゴブリンリーダー〉×2〈ゴブリンヒーラー〉×1〈ゴブリンソードマン〉×1〈ゴブリンメイジ〉×2〈ゴブリンアーチャー〉×2
よし出来た! ランクRを合成することもできるけど今はいいかな。
とりあえず〈ゴブリンの王国〉で部屋作って、カード解放しに行くか。
ガイアはアークデーモンを連れて〈ゴブリンの王国〉を作りに行った。
「一番奥の部屋でいいかな」
水晶の部屋に最も近く、魔物控室2より奥に〈ゴブリンの王国〉の部屋を作った。
「じゃあ、解放していくか」
「よろしくお願いします」
『カード解放』。
煙が大量に発生し、ゴブリンの軍勢が出現する。
ゴブリン達が跪き、その中で最も存在感のあるやつが挨拶をする。
「我はゴブリンキング。父であるマスターのために、我らゴブリン一同命を捧げる」
「命は大事にしてね。いなくなる事が一番嫌だから」
「承知」
改めて見ると、存在感がとても強いな。ゴブリンの王様なだけある。【鑑定】してみよう。
【鑑定】。
##
ランク:SSR
種族:ゴブリンキング
名前:
スキル:【威圧】【鼓舞】【棒術】【身体超強化】【精力超強化】【精魂球】【隷属化】【人化】
##
##
ランク:SR
種族:ゴブリンジェネラル
名前:
スキル:【威圧】【鼓舞】【大剣術】【身体強化】【精力強化】【精魂球】
##
やはりSSRは強いな。このくらいのランクになると【人化】は当たり前なのかな?
ゴブリンジェネラルも強い。このランクが3体もいるのは嬉しい。
「ここのゴブリン王国は好きに使ってくれて構わないよ」
「ありがとうございます」
「もしかしたら模擬戦に出てもらうかもしれないけど、その時はよろしくね」
「はい」
ガイアとアークデーモンは水晶の部屋に戻り、今後について話し合っていた。
「もっと冒険者に来て欲しいね」
「やはり、自分たちで町の調査をしたほうがいいのではないでしょうか」
「……そうだね」
「私が行ってきましょうか?」
「それはダメだ! 外は危険だからな!」
親バカなガイアが、アークデーモンの外出を許すわけがなかった。
「では、どうなさいますか?」
「俺が明日行ってくる。だからその間、ここの管理は任せた」
「かしこまりました」
そして次の日、ガイアは町へ調査しに向かった。
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