表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
139/140

ベッタダンジョン3

ぜひブックマーク登録をお願いいたします!

 いくら疲れていたとはいえ、流石のガイアもダンジョンの騒がしさで目を覚ました。


「もしかして!」


 ガイアは飛び起き、走ってダンジョンの部屋に行く。


「これは・・・!?」


 そこには、倒れたパワフルラビットやドワーフ達。知らない子供と女。ボロボロ姿のウーラノスとハイクイックラビット。そして、今まで感じたことのないプレッシャーを放つ頭が二つの魔物。


##

ランク:UR+

種族:牛頭鬼馬頭鬼

名前:ゴズ(右頭)、メズ(左頭)

スキル:【身体超強化】【狂気化】【分裂】【瞬歩】【空歩】【斧術・達人】【断魔】【並列思考】【獄炎付与】【獄界】【獄卒流乱舞】

##


「UR+・・・?!」


 初めて見るランクに驚き、疑問に思ったがミフロスに話しかけられたので思考を中断する。


「あ、君がマスターかな?」

「・・・これは、どういうことだ」

「ここにいる魔物を僕のものにしようと思ってさ!」

「何だと・・・」


 ウーラノスとハイクイックラビットは戦いに必死で、ガイアが起きてきたことを知らない。


「同時に攻撃するぞ!」

「はいっちゃ!」

「「来い」」

「【咆哮】!」

「【光速移動】!」

「「【断魔】」」


 ウーラノス達の攻撃は牛頭鬼馬頭鬼の斧によって、防がれた。


「次行くぞ!【雷嵐サンダーストーム】」

「【分身】【光速移動】っちゃ!」

「「【断魔】」」


 またしても防がれた。ウーラノス達は何度も攻撃を仕掛けているが、なかなか攻撃を与えることができていなかった。

 実はウーラノスの【傲慢】のスキルが切れているためだ。相手のことを格下に思えず、威力が上がらない。


「「私の番かな。【獄炎付与】」」


 持っていた斧が赤黒い炎を出し始めた。


「「お前からだ」」

「っちゃ!?」

「やめろ!!」


 牛頭鬼馬頭鬼は【瞬歩】でハイクイックラビットを倒しに向かった。

 ハイクイックラビットでも反応ができずに、攻撃を受けるところだった。

 しかしその斧はハイクイックラビットには当たらなかった。


「ウーラノス!」


 見ていたガイアが叫び声を上げた。


「ガハッ!」


 ウーラノスがハイクイックラビットを庇ったのだ。

 かなり深くまで傷がつき、【超回復】と【自己再生】でも回復が追いつかない。


「そんな! オイラなんか庇うなっちゃ!」

「・・・俺はここの管理を任された。・・・お前らを守ることも含めてな」

「しゃべっちゃダメっちゃ! 今は休むっちゃ!」

「・・・ああ」


 横たわるウーラノスの元にガイアも駆けつける。


「大丈夫か!」

「・・・大丈夫だ」


「あーあ。傷つけすぎだよー。このままじゃ死んじゃうじゃないか」

「「すまない」」


 ミフロスの言う通り、このままではウーラノスは力尽きてしまう。

 もともとハイクイックラビットを気絶させるための攻撃だった。しかし、予想外の場所からウーラノスが庇ったため傷が深くなってしまったのだ。


「せっかくグリフォンを僕のものにできると思ったのに・・・。次からは気をつけてよ?」

「「あのウサギはちゃんと気絶させる」」


 ハイクイックラビットは怒りに満ちていた。

 それは、自分が弱かったこと。ウーラノスに庇われたこと。敵から舐められていること。理由なら沢山ある。

 そしてウーラノスからは使うなと言われていた【狂気化】を使う。

 

「・・・許さないっちゃ!!」

「「なぜ今まで使わなかった。だが、その程度では止められんよ?」」


 ハイクイックラビットは縦横無尽に駆け回り、ソニックブームを生み出した。【分身】もしたため、さらに多くの衝撃波が生まれている。もちろんガイアのことなど考えていない。

 牛頭鬼馬頭鬼は衝撃を体に受けてもあまり気にしていなかった。ほとんどダメージが入っていないからだ。


「「終わりだ。【獄界】」」


 すると赤黒い炎の柱がいくつも立ち、牛頭鬼馬頭鬼とハイクイックラビットを囲む。中に入ってしまったハイクイックラビットは外に出ることはできなかった。


「ハイクイックラビット!」


 ガイアが必死に叫ぶが、ハイクイックラビットには聞こえていなかった。

 そして炎の柱が徐々に狭まり、逃げ場がなくなった。


「「ちゃんと気絶させる」」

「!!?」

「やめろぉー!!!」


 牛頭鬼馬頭鬼は斧を振り下ろし、ハイクイックラビットを叩き落とした。

 強い衝撃を受けたハイクイックラビットは、牛頭鬼馬頭鬼の思惑通り気絶した。


読んでいただきありがとうございます!

★★★★★をつけていただけると、とても嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ