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「「もう遊びは終わりっちゃ!」」
「ドラゴン、構わずやりなさい! 私も援護します。【風圧迫】!」
【風圧迫】は対象の全方位から強風を受け、押しつぶす魔法だ。
しかし、ハイクイックラビットはすぐに移動し対象から逃れる。
「「終わらせるっちゃ! 【狂気化】!」」
ハイクイックラビット二体が紫のオーラに包まれ、正気を失った。
「何を・・・」
「「・・・【光速移動】」」
ハイクイックラビットは、空中を目で追えない速さで移動をし始めた。あまりに速すぎるため、ソニックブームが発生している。
ドラゴンはその衝撃波を何度も受けることで、体はボロボロになっていた。
「これは流石にまずい・・・」
「ひひっ・・・。リゼさん・・・どうしますか?」
地上戦でもグール達は全員敗れ、残っているのはエイシェントリッチのみとなっていた。
そしてついにドラゴンまでも力尽き、落下した。
「引きましょう・・・。これは坊ちゃんに伝えなくては・・・」
「・・・なんか面白そうなことしてんな」
水晶の部屋から眠たそうにあくびをしながらウーラノスが現れた。
今は【人化】しておらず、グリフォンの姿だった。
「グリフォンですって・・・!」
「ひっひひ・・・」
「あれ? ウサギのやつ、【狂気化】してんのか。死んだドラゴンもいるし。・・・お前らが敵かな?」
グリフォンはエイシェントリッチに狙いを定めて、一気に距離を詰めた。
「ひやぁあ!」
ウーラノスの背中には、ハイクイックラビットによるソニックブームがあたっているが、気にした様子はない。
「よくわかんねえけど、死ね」
「がぁあぁ・・・!」
エイシェントリッチはウーラノスに頭を踏み砕かれ、動かなくなった。
「・・・ベッタダンジョンがここまで強くなってるなんて。・・・ここは一度引かせていただきます」
「させない」
ウーラノスは【瞬歩】で距離を詰める。
「・・・【緊急脱出】」
ウーラノスがリゼに噛み付く直前、【緊急脱出】により、そこには元から何もいなかったかのように姿を消した。
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