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襲撃情報

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 部屋の入り口にいたのは、ガイアがガーマ村で出会った魔術師のポーラさんだった。

「ポーラじゃないか…!」

「そうよ。あなたの話、聞いたわ…」

「・・・幻滅しただろ」

「そんなこと思うわけないじゃない。・・・あなたはいつも頑張っているわ」

「違う…。俺は頑張れなかったんだよ。サラはいなくなってしまったし、王城もボロボロにした。俺はダメなやつなんだよ」

 ポーラは床に手をついていたケイティスの手を握り、語りかける。

「あなたは十分頑張ったわ。だから英雄と呼ばれるほど強くなれたんですもの」

「…」

「あなたのおかげで私も強くなれた。楽しい人生になった。…だからこれからは私があなたを支えるわ」

「え…?」

「もう一人で無理なんかしなくて良いのよ」

「ポーラ…。俺は…。俺なんか…」

「あなたのことを支えたいの」

 言葉をかけられたケイティスは泣きじゃくり、ポーラが優しく包んでいた。隣で見ていたガイアとオリジンヴァンパイアは二人きりにするために席を外すことにした。


 ガイア達は王城の様子を見るために、そちらに歩いて行くことにした。

「マスター、これからどうするんだ?」

「グレット倒したからオメガダンジョンを管理しないといけないからね。まずはその管理体制を作ることから始めるかな」

 ガイアはグレットを倒したことでオメガダンジョンを獲得していた。さらにグレットが所持していたダンジョンポイントをもらっていたのだ。

「ユキはどうするんだ?」

「両親どっちも亡くなっちゃったからね。辛いだろうけど、ユキが継ぐことになるだろうから別行動かな」

「・・・いいのか?」

「・・・あまり良くはない。だから手助けくらいはしようと思う」

「遂に自分の気持ちを自覚したか?」

「うーん。好きかどうかは分からないけど…。大切な人だとは思ってるよ」

「ほうほう」

 今まで否定しかしてこなかったガイアの意外な反応に、オリジンヴァンパイアは感心したように頷いた。

「なんだよ、その反応は」

「いや、なんでもないよ」


 二人仲良く歩いていると頭に音声が流れてきた。


ーー通信受信中・・・

ーー通信受信中・・・


「ん?」

「どうかしたか?」

「通信が入った。ちょっと待ってて」

 ガイア達は立ち止まり、通信を受ける。


ーー通信承諾。


「マスター! お久しぶりでございます」

 その声はアルフダンジョンの管理を担当しているタルタロスだった。

「どうかしたか?」

「緊急事態です! ミフロスという者が襲撃してきました!」

「なんだって!」

「敵はミフロス含め3人のみですが、我々では対処できません! ほとんどの仲間がやられ・・・・・・ズズ・・・ズズ」

「タルタロス?!」

 そこで通信が切れてしまった。


 隣でガイアの顔を伺っていたオリジンヴァンパイアは只事ではないと察する。

「何があった?」

「アルフダンジョンが襲撃されている…!」

「!?」

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