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目覚めと再会

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 ガイア達は王都に着くとまず、ユキの家族がいるジグフィード家にお邪魔することにした。ユキは意識を取り戻していたが、フリシアとキャロルが目覚めていないので休ませるためだ。

「父様! 母様! どちらにいらっしゃいますか?」

 いつもならすぐに使用人が出て来るが、ユキが家の中に声をかけても何の返事もなかった。

「・・・やけに静かだな」

「本当ですね。使用人の方もいないのでしょうか」

 少し経ってから奥から使用人の1人が駆けつけてきた。

「ユキ様! ご無事でしたか…。よかった…」

「ええ。ガイアくんのおかげでね。・・・それで父様と母様は?」

「・・・実は」



 ガイア達が王都に到着してから5日後。その日、国中が悲しみに包まれていた。それに昼間だというのに雨のせいか暗かった。

 王城跡地には即席のステージが作られ、壇上にはエリザベスが立っていた。

「我々は、大切な人達を失いました。グレース王、グレース王妃、ローブタール公爵、公爵夫人、ジグフィード辺境伯、辺境伯夫人などこの国のために尽力された方々を一度に失ったのです。・・・ですが、私には悲しんでいる暇はありません。これから、私が女王としてこの国を発展させなくてはいけないのですから。皆さんも大変な時かと思いますが、助け合っていきましょう」

 

 エリザベスがスピーチをしている頃、ジグフィード家にはガイア、オリジンヴァンパイア、フリシア、キャロル、ケイティスがいた。ユキは王城跡地、ヘルマンは王都の外、他の魔物はヘルマンの【魔物収納】にいる。

「まだ起きないのか」

「ああ。一週間経ったからそろそろ起きてもおかしくないんだけどな」

 すると、ケイティスに動きがあった。

「ん…」

「あ、起きましたか?」

「・・・君たちは?」

「俺がガイア、こっち俺の仲間です」

「よろしく」

「そうか。俺はケイティス。いきなりで悪いが、何があったか教えてくれるか?」


 ガイアはグレットのことや王都のこと、王城でのことを話した。もちろん、王城を爆破したのがケイティスであることも…。

「お、俺が…? 俺がやってしまったのか…?」

「あなたは操られていただけなんですから。あまり気にしないでください」

「俺は…。サラだけじゃなく、王様まで…」

 ケイティスは自分がしてしまったことを悔やみ、地に手をついて泣いていた。ガイアの声も届いていないようだった。

 すると、入り口から女性が入ってきた。

「・・・ケイティス」

「あなたは!」

 その女性は黒のローブを着ており、長い黒髪が特徴的だった。

「・・・ポーラなのか?」

「久しぶり」

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