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フェイダンジョン内にて

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 三大迷宮の一つであるフェイダンジョンの監視ルームにて、ミフロスとリゼが話をしていた。

「坊ちゃん。いつ向かわれるのですか?」

「今から行くよ」

「何か連れて行きますか?」

「そうだね…。移動もあるからバルザークにしようかな」

「呼んだか?」

 そういって部屋の入り口から赤髪の男が歩いて来る。

「ちょうどよかった。今から出かけるよ」

「急だな」

「いいでしょ? 暇だろうし」

 フェイダンジョンに訪れる冒険者は数多いが、深層部まで進める人はほとんどいない。そのため、主要のバルザークは暇なのだ。

「まあ、いいだろう。で、どこ行くんだ?」

「・・・アルフダンジョン」



 ガイアはオリジンヴァンパイアが連れてきたユキに急いで駆け寄る。

「ユキ! ユキ!」

 ハイヒールスライムがユキ、フリシア、キャロルに【エリアヒール】を使い回復させていた。

「ん…。ガイア・・・くん?」

「気がついたか!」

「私、連れ去られて…」

「そう。でも、仲間達が助けてくれたよ! 無事で良かった…」

「助けてくれたんだ。ありがとう…」

「まだ、寝てて良いからね。俺が運ぶから」

「ちょ、ちょっと、ガイアくん!?」

 ガイアはユキのことをお姫様抱っこして持ち上げたのだ。

「フリシアさんとキャロルさんは任せたよ」

 オリジンヴァンパイアと【人化】したフェニックスが2人を担ぎあげた。

「やるね、マスター」

「ずいぶん積極的になったのぉ」

 ガイアは自分が何をしているのか気がつき、顔が真っ赤になる。

「こ、これは仕方ないだろ!」

「はいはい」

 それを見ていたフェニックスはあくびをしながら呟く。

「ふぁあ…。早く帰ろうよ…。眠い」

「ほ、ほら! フェニックスも言ってるよ。早く帰ろ!」

 そう言って王都へと戻って行くのだった。


 

 日がオレンジに光り、街に灯りがつき始めた頃エリザベスとルロイは爆破された王城の中にいた。

「お父様…。そんな…」

「まさかこんなことになるなんて…」

 目の前には王様を含めた要人たちがいるのだが、その人たちは瓦礫に潰され息をしていなかったのだ。

 ルロイは泣いているエリザベスの心配をする。

「大丈夫か…?」

 その言葉を聞いたエリザベスは涙を拭い、返事をする。

「・・・大丈夫よ。悲しんでいる場合じゃないもの」

「・・・エリザベス」

「今から私は女王よ。急いでダラム王都を再建するわ」

 悲しいはずであろうエリザベスが頑張ろうとしている姿を見て、ルロイは支えることを誓った。

「よし! 俺も協力する」

読んでいただきありがとうございます!

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