救世主
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「俺はダンジョン管理者統括だ。俺にしか出来ないことはこれだ」
ガイアはそういうと、自らの手に持つカードパックを見る。ガイアはポイント交換でSSR以上確定パックを2つ交換したのだ。
13659pt-12000pt=1659pt
「救世主となってくれる仲間になるはずだ!」
SSR以上確定パック開封
魔物
UR
〈フェニックス〉
SSR
〈ハイヒールスライム〉
開封されたパックを見て、ガイアとヘルマンは笑顔になる。
「来た! UR! それにハイヒールスライムもかなり良い!」
「さすがマスター殿じゃ!」
グレットはガイアとヘルマンが笑顔になっていることを怪しんでいた。
「お前ら、何を企んでいる…。キャロル、殺せ…」
キャロルが近づいていることに気がついたガイアは急いでカードを解放する。
『カード解放』。
黒い霧が発生しているが、キャロルはお構いなしに双剣を手にガイアを殺しにかかる。
「まずい…!」
攻撃に対処できないと死を覚悟したが、ガイア達に双剣が届くことはなかった。
「…」
「・・・なんだ?」
霧が晴れるとガイア達はドーム状の赤いエリアにおり、キャロルはその外にいた。キャロルは中に入ることが出来ないようだった。
「・・・zzz」
「あれは…」
赤いエリアの中心には、ポヨポヨと跳ねているハイヒールスライムと眠りについているフェニックスがいたのだった。
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ランク:UR
種族:フェニックス
名前:
スキル:【怠惰】【物理完全耐性】【不死】【人化】【炎矢】【身体超強化】【超回復】【自己再生】【火炎球】【灼熱地獄】
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ランク:SSR
種族:ハイヒールスライム
名前:
スキル:【ハイヒール】【物理完全耐性】【状態異常完全耐性】【巨大化】【感覚共有】【自己再生】【自動回復付与】【エリアヒール】
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「このドーム状のエリアはフェニックスのスキルだな」
「・・・zzz」
フェニックスの持つ【怠惰】は、眠りにつくと不干渉エリアが作られて外の世界と隔絶される。そのため外側からの攻撃は通らず、内側からの攻撃も通らない。
グレットはキャロルがガイアに攻撃できていないことに気がついた。
「どうして攻撃が出来ないんだ!」
「zzz…。ん?」
そこでフェニックスは起き上がった。同時に【怠惰】が解除されエリアがなくなったことで、キャロルがフェニックスを殺しにかかる。
「ゆっくり寝ることもできないんだね…。ふぁああ…。【炎矢】…」
「…!」
フェニックスの周囲から、炎でできた5本の矢が放出された。近くまで来ていたキャロルはかわすことができず、全て受けてしまった。しかし、【強制解放】されているため自分へのダメージを考えないままフェニックスに突っ込んでいった。
「今ので倒れないんだ。なかなかやるね…」
「フェニックス! そいつは操られているんだ。だから元凶の奥にいる男を倒してほしい!」
「はーい…」
フェニックスはキャロルの事を鷲掴みして、グレットの元へ向かう。
「なぜいきなりフェニックスなんかが現れるんだ! だがまあいい。お前もオリジンヴァンパイアと同じように倒してやるからな。【瞬間移動】」
グレットは【雷付与】した剣で斬ろうとフェニックスの頭上に現れたが、フェニックスの暑さに耐えられずすぐに離れた場所へ【瞬間移動】した。
「暑すぎるだろ…。フリシア! あの炎ごと凍らせろ!」
フリシアに指示を出し、オリジンヴァンパイアをも凍らせた【氷界】であたり一面を凍らせる。
「あたしの熱には及ばないかな…。【灼熱地獄】」
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