グレットの仲間
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【落雷】によってダメージを負ったオリジンヴァンパイアの回復を待たずに、グレットは追撃する。
「【雷付与】【瞬間移動】!」
「・・・くっ」
先ほどまでは集中して気配を察知できていたが、【落雷】によるダメージの影響でそれが出来なくなっていた。
「まだまだまだまだぁぁ!」
遅いながらも【自己再生】によって回復していく四肢を、何度も何度も雷付与した剣で切断する。
見ていたガイアもこれには声を上げる。
「オリジンヴァンパイア! 大丈夫か!」
「…大丈夫だ」
オリジンヴァンパイアはかなりのダメージを負っており、返事をするのがやっとだった。
「そんな体でよく言うな。早くくたばれ!」
「オリジンヴァンパイア!」
「くっ…」
グレットがオリジンヴァンパイアに攻撃を繰り返していた時、何かが倒れる大きな音がした。
「なんだ?・・・ギガント!」
ヘルマンによってギガントが倒された音だった。
「ヘルマン! よくやった!」
「なんとか倒せましたぞ。後はそいつだけですな」
「ギガントがやられるとは。こいつら相手に俺1人では少々厳しいか…」
グレットは地面に降り立ち、スキルを使う。
「【仲間呼び】。来い、フリシア、キャロル」
グレットの背後にアルフダンジョンの攻略を任された撃滅部隊の生き残りであるフリシアと、ガーマダンジョンの調査を任されていたキャロルが現れた。
その2人を見てガイアが反応する。
「キャロルさん! なんでこんなところに…」
「…」
「それにフリシアってタルタロスに聞いた撃滅部隊の人じゃないか!」
「…」
「おや、この2人を知っていたか。こいつらは本部の人間だからな。俺の指示に忠実なんだよ」
「「…」」
フリシアとキャロルは目が虚で、話を聞いているようには思えなかった。
「マスター。ユキを連れ去ったのもあの2人です」
「そんな…。あの2人も操られているってことか」
「そのようだね」
「早くグレットを倒して、みんなを助けよう」
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