オリジンヴァンパイアVSグレット1
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グレットは未だにオリジンヴァンパイアからの攻撃を受けていなかった。
「いつになったら攻撃が当てられるようになるんだい?」
「そっちこそ、いつになったら我を倒せるのかな?」
「・・・今すぐにでも殺してやる。【身体超強化】」
グレットは【瞬間移動】でオリジンヴァンパイアの近くまで移動し、両手両足を切断する。
しかし、オリジンヴァンパイアが焦ることはなくいつものように【自己再生】で体を修復していく。
「それしか芸は無いのか。勇者よ」
「そんなわけないだろ。お前はそれすら対処出来ていないがな」
「出来るさ…」
オリジンヴァンパイアはそういうと、地面から小石を拾いあげる。
「そんなもので対処出来ると? 随分舐められたものだ」
「いいから来いよ」
「生意気言いやがって。【雷付与】」
再びグレットが【瞬間移動】を使った時に、オリジンヴァンパイアは持っていた小石を投げた。投げた先にちょうどグレットが現れ、小石が左手に埋め込まれたのだ。
「がぁ! 痛い!・・・なぜここに来るとわかった!」
「少し集中すれば、どこに現れるかなど分かる。【瞬間移動】って移動先に何かあると、今みたいに埋め込まれるんだな。教えてくれてありがとう」
「・・・貴様、分かっていただろう!」
「さあな。・・・【蝙蝠化】」
オリジンヴァンパイアは小さな蝙蝠になることで、グレットが【瞬間移動】できる場所を無くした。
「勇者では我には敵わない」
「・・・そんなことはないさ。【落雷】」
「!?」
水晶の部屋上部に黒い雲が発生し、時より光っている。
「焼かれて消えろ」
グレットの合図と共に黒い雲から雷が落ち、無数にいた蝙蝠全てに直撃した。
「があぁ!」
オリジンヴァンパイアの【蝙蝠化】は、蝙蝠1体ずつにオリジンヴァンパイアの意識がある。そのため、1体が攻撃を受ければ1体分の痛みを感じ、2体が攻撃を受ければ2体分の痛みを感じる。
今回、全ての蝙蝠が落雷を受けたのでオリジンヴァンパイアは一度に何百体もの痛みを受けることになった。
「俺の攻撃は剣だけじゃないんだよ」
オリジンヴァンパイアは蝙蝠を維持することができず、再び本来の形に戻ったが所々欠けている。ダメージが大きかったため【自己再生】による修復に時間がかかっているのだ。
「・・・舐めすぎていたか」
「早くお前を殺してやるからな」
「…」
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