ケイティスとサラ1
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5年前。ケイティス、サラを含めた4人チームは、ついに21個のダンジョン管理者を倒し歴代最高討伐数を記録した。そのチームのリーダーであるケイティスは24個のダンジョン全てを討伐できると期待されていたため、この時点ですでに英雄と呼ばれていたのだ。
ケイティス達は21個目のダンジョン管理者を倒した後、ダンジョンの中で休んでいた。
「ケイティス、お疲れ様。正真正銘の英雄に近づいたね」
ケイティスの元へ声をかけてきたのは、ケイティスの想い人であるサラだ。金髪ロングの髪型で、戦闘では回復術でケイティス達をサポートしている。
「サラやみんなのおかげだよ」
他2人は恋人同士であり、いつもイチャイチャしている。21個目のダンジョンに入る前に女の妊娠が発覚し、しばらくダンジョン攻略は休むことが決まっていた。
「これで当分はお休みだね」
「だな。でもこれからもっと強い敵との戦いになるから、その前に特訓でもしようと思うよ」
「そうなの? じゃあ私もついていって良い?」
「い、いいのか? せっかくの休みなのに」
「いいの。ケイティスといた方が楽しいし」
「…!」
サラは無意識で放った言葉であるが、ケイティスは聞いた途端に顔が赤くなった。
「顔赤いよ? 熱でもあるの?」
「ち、ちがう!」
「ほんとに? 無理はしないでね」
全く。俺が好きなのも知らないであんなこと…。
しばらくダンジョンで休んだ後、4人は街に帰っていった。その後、4人を讃える盛大なパレードが開かれた。
その日の夜。ケイティスは宿泊していたホテルの庭で涼んでいた。
「はあ…」
「どうしたの? ため息なんかついて」
「うぉ!」
ケイティスの後ろからサラが来ていたため、声をかけられるまで気が付かなかった。
「そんなに驚かなくてもいいじゃん」
「ごめん、ごめん」
サラもケイティスの隣に座り、一緒に夜風にあたった。
「俺たちもやっとここまで来れたな」
「そうね。・・・ポーラも一緒だったらもっと良かったのに」
「どうしてポーラは抜けちゃったんだろうな。何か聞いてないか?」
「えっと…。き、聞いてないな」
「そうか…」
実はサラはポーラからチームを抜ける話は聞いていた。しかし、ケイティスに関係のある話であったため伝えていないのだ。
「明日から特訓に行こうと思うんだけど、いいかな?」
「いいよ。準備しておくね」
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