第四十五話
僕と姫野さんは今、宿屋の前にいる。僕は姫野さんにステータスの説明を改めてする事にした。
「それじゃあ、姫野さん、ステータス画面を開いてみて」
「うん」
姫野さんが人差し指で目の前の空間を叩くとステータス画面が開いた。
名前:姫野遥 Lv9 種族:人間(女) 職業:魔法使い 役割:サポーター
HP:89/89
MP:110/110
力:3P
魔力:15P
敏捷:0P
耐久力:5P
器用さ:0P
魔法:レイジングブレッドLv2:6P アイスランスLv1:3P
マジックバリアLv0 :0P
装備:皮鎧:3P
所有ポイント:0P
Ex:517
「レベルが一つ上がるごとに所有ポイントは3ずつ取得できるから全ポイントが姫野さんは27か…… でも、職業で魔法使いを選んだから魔力にポイントが5デフォルトで加算されているんだっけな」
僕が姫野さんのステータスを確認しながら独り言をいうと姫野さんは不思議そうな顔で僕を見る。
「黒羽くん、私のステータス画面に何かあるの?」
「いや、姫野さんはゴーレムを倒して一気にレベルが上がったからまだ知らない事があると思うんだ。だから今日はその説明をするね」
「ありがとう」
「まず、右に表示している「役割」の種類はアタッカー、タンク、バッファー、デバッファー、ヒーラー、サポーターの6種類だ。姫野さんの「役割」はサポーターだね」
「サポーター?」
「うん、このサポーターって「役割」は結構レアなんだ。バッファーとデバッファー両方の役割を兼ね備えているんだよ」
「えー!私すごい!」
「サポーターが職業に魔法使いを選択するとバフやデバフをかける魔法を多く取得できるようになるからそれを使えるようになれば相当戦闘では有利になるね」
「やった!早くいろんな魔法を使いたい!」
無邪気にはしゃぐ姫野さんを見て僕は思わず微笑む。
「ただ、一つ注意しなければいけない事があるんだけど、魔法やスキルは覚えただけでは使う事ができないんだ」
「うん、わかってる。ポイントを振り分けないとダメなのよね」
「そう、魔法やスキルはポイントが3Pから使う事が出来るようになるんだ。そして魔法のレベルは6Pになればレベルが2になり9Pでレベルが3になるよ」
「了解!」
「あと、ステータスにある力は攻撃力。魔力は魔法の取得や最大MPの上昇、敏捷が上がれば敵の攻撃を避けやすなったり先制攻撃が出来たりするよ、あと耐久力は防御力と最大HPの上昇、器用さはスキルの取得に関係している。魔力や器用さのポイントが高ければ、ある一定のレベルになれば取得できる魔法やスキルがそれよりも低いレベルで取得できるようになるんだ」
「ふ〜ん、なるほどぉ」
姫野さんはわかってるのかわかってないのかよくわからない表情で頷いた。
「ま、今はまだわからなくても大丈夫だよ」
よくわかってないのがバレてたのが恥ずかしかったのか姫野さんは苦笑いしながら頭をポリポリと掻いた。
「それじゃあ、行こうか」
「え? どこに行くの?」
「モンジュって村だよ。そこは僕が前世で住んでいた村なんだ」
「前世の黒羽くんが住んでた村? え〜凄い。でもそのモンジュって村に何があるの?」
「その村には僕のお墓があるんだけど、実はお墓の中に僕が生前に作った秘密の地下ダンジョンがあるんだ」
「黒羽くんのお墓! それに秘密の地下ダンジョン?」
「ああ、そこにいろんなアイテムがあるんだけど、一ヶ月前の僕のレベルでは取りに行けなかったんだ。でも。今なら姫野さんもいるし大丈夫かな?って思ったんだ。行ってみるかい?」
秘密のダンジョンと聞いて姫野さんの目は輝いた。
「うん!行きたい!行きたい!」
僕はその姫野さんの好奇心に苦笑いしながら答えた。
「ハハ、よしじゃあ出発しよう!」
そう言うと僕と姫野さんは馬に乗って早速出発した。




