第二十三話
「闇のオーブ?」
僕が持っている闇のオーブを姫野さんが興味津々で見ている。
「ああ、これ自体では何も使えないアイテムだけど、さっき言った合成で他のアイテムと組み合わせると強力なアイテムになるんだ」
「へー すごい」
僕は闇のオーブをバッグにしまった。そして僕らは次の階へ上がるため階段を上がる。その途中、エレンミアがリカルダの先ほどの戦いを褒めていた。
「そういえばリカルダ、あなたなかなかやるわね。あなたのレベルでサンダーバード相手にあそこまで戦えるのは大したものよ。よく戦ったわ」
エレンミアの賞賛にリカルダは無表情で答えた。
「まあ、私が戦う前にあの坊やが奇策でサンダーバードにダメージを与えてくれていたからね。そのおかげよ」
リカルダが僕の方を見ると僕はちょっと照れ臭くなり鼻の頭をポリポリ掻いた。
「よせやい。照れるじゃないか」
そして僕がリカルダに褒められて恥ずかしそうにしていると横で姫野さんがふくれっ面をしていた。僕はなぜ姫野さんが怒っているのかわからず、困った顔をしていると姫野さんは、ぷいっと顔を横に向けた。
「さあ、四階には魔法使いのモンスター「ウィッチクラフト」がいるわよ。私とリカルダが魔法で戦うから、龍斗、隙をついて剣で斬り倒して」
僕はエレンミアの作戦に頷いた。
「それじゃあ、龍斗に単体のスピードアップ魔法をかけるわね。「アジェリンター」!」
エレンミアが魔法を僕にかけると体が一瞬、緑色にオーラに包まれる。
「それからみんなに魔法防御をあげるからね。「マジックエンダンス」!」
次に僕ら全員の体を紫のオーラが包む。
「よし、これでいいわ。遥ちゃんも攻撃魔法で援護してね」
「はい! でも、私の魔法で援護になるかしら?」
「ウィッチクラフトは魔法耐性があるから正直、ダメージを与えるのは難しいわね。でも、撹乱させることは出来るかもしれないし、敵に攻撃するば遥ちゃんの経験値にもなるから」
「わかりました!」
姫野さんが元気に返事をする。
さて準備ができたところで僕たちは四階に上がった。四階に上がるとローブを纏い杖を持ったガイコツがゾロゾロとこちらに向かってきた。「ウィッチクラフト」だ。
「1、2、3、4っと。ん〜 四匹かぁ、ちょっと厳しいかな?」
そう言いながら僕はエレンミアの方を見た。彼女は顎をクイっと動かすと僕に命令した。
「さあ行って、龍斗!」
エレンミアの命令に僕は素直に従った。
「行くぜ!」
僕は気合いを入れながらウィッチクラフトに向かって走り出した。




