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Ep.25 Love story Ⅲ 『唇と果実』

「あ~、ヤダー…眼多流メタルさんったら~、も~、そんな格好で~!!」

↑きゃぴっ

藤本多英←結婚を前提としたお付き合い

↓ズキューーン ↓

重金属ヘヴィ眼多流メタル

↓う~ん… ↑

「あまりこういったカジュアルな服装は…」

↑     ↑

制服のブレザー以外には、基本タキシードや研究室の白衣などしか着ない眼多流…

↓しかし…

ジーンズにTシャツ、あろうことか首にはマフラータオルといった…このまま夏フェスにでもいけそうな格好をしている…無論、センスは抜群だが。

↑あ~んやだ~!!

「ギャップ萌え~~!!」←多英

↓超レアだよね~

「も~う、王子様とデートてだけでもうご褒美が過ぎてるのに、超似合ってるし~!!!」→カッコイイ~~!

↑いえいえ…

「照れる一方です。こんな服装は初めてですよ。わざわざ原宿にまで行ってきましたから…」

↑うひょ~~ ↑眼多流 多英↓

「アキバじゃなくて原宿ですか?」→嬉しい!

↑ええ…

「奇抜すぎますかね?」←眼多流

↑いえ、断定←多英↓ 

「似合いすぎです、半殺しになってますゆえ」

↑多英さん!…それにしても…

「あなたこそ、様になっていて大変麗しい…」

↑きゃあ~~

↓バタンキュー

「…死んだ」←多英

↑なんという…     ↓多英

「ご冗談ばっかり。」←「冗談違うし!」

↓でもしかし←↑眼多流

「こんな調子の明るさがとても大好きなんですよ、姫」

↑きゃうきゃうきゃわわん!

「も~う、何回殺す気だーーー!!!」←多英

↑ ↓眼多流

「止めどがない…美しすぎる!もう喋るのはよしましょう…」

↑ぐはっ!

↓ ↑↓多英

死亡


・・・・・・


るんるん

↓えいっ!

ぎゅっ

「!」

「嬉しい、この上なく光栄!」

↓え~い、こうしてやれっ

ギュ~~~

「あ~~ん逝きそう!」→ザバーーン!!!

↑お姫様!

「大丈夫ですか?」

↓ギュッ…

ぼわわわ~ん→爆!…にゅ…ぅぅぅ…

↓あ~~ん感じちゃ…

「王子様!恥ずかしい…」

↑すみません!

「つい、触れてしまいました」

↑ううん…いいのいいの…

「邪魔なくらいに実ってるアタシのほうが悪いんだし」

↑多英さん…

「あなたは悪くありません。あなたを愛しすぎた神こそが罪深い…」→それでも私は神に感謝しかありませんがね…

↑あ~~ん王子!愛しの王子様~~!!

「アタシのほうこそ!ああ…なんていう幸せを手に入れてしまったの!アタシって罪かぶりなオンナ!」

↑いえ。

「断じて言いましょう!私の方こそ、神に匹敵するくらいに罪深きオトコです。あなたを愛し、愛されてしまったなんて」

↓しかし…

「まだあれを齧る前から…」

↑眼多流 多英↓

「本当っ!まるでエデンの園だわ!禁断の…」

↑グイッ

「行きましょうか…姫!」←「ええ…」

        ↑       ↓

      眼多流 多英→「王子!!」

         ↓

        すたたっ

         ↓

     駆け抜けていくふたり…  

         ↓

  運動神経抜群の美少女と美男子が…

         ↓

      果樹園を颯爽と…

         ↓

     駆け抜けていった!!!

         ↓

   眼多流→「ふうっ」←多英

         ↑

     ほとんど呼吸乱れない

         ↑

   多英→「絵になるわあ…」

         ↓

      果樹と王子様

       と  ↓

      美少女 「何を!」 

           ↓

     「お姫様、あなたの方こそ…」

        多英→↑も~う!!

     「それを言うなら王子の方こそ」

           ↓

「やはり止めどがないのが結末、もう喋るのはよしましょうね」←眼多流

↓はにゃにゃん

「うげ~~っ!」←多英


・・・・・・


サクシャキッ!→「う~む美味です」

「あ~~んオイシーッ!!」 

 ↓

…ヤダ!恥ずかしい…

眼多流はこのタイミングで指を絡ませ多英の美しく透き通るような指を撫でていた…

↓ポッ…

赤面する多英!透明な薄ピンク!まるで奇跡である!

↑これはイケませんね…

果汁と甘い蜜に纏わり着いた指…

眼多流の長く整った指がもう一度濃厚にそれを絡めながら、敢えて擦りつけていく…

↓ドクン…ドクン…

多英は…急遽、眼多流の大胆に責めていくその仕草に、魂を奪われそうになっている……

↑あ~~、私としたことが。

「こんなに蜜でヨゴれてしまわせました、お姫の狂おしいほどに美しいお指を…」

↓グイッ…

「!!!」→はぁぅっ……

↑すっ

眼多流はあろうことか多英のその美しく可憐な透明な美白すぎる肌の指を……

↓あっあっあっぅ……

「王子っ!王子っ!王子ぃーーっっ!!!」

↑ちゅぱっちゅぱっ…

長い時間であった…

↓永遠…

それはもう、時が止まってしまい、永遠に纏われた…至上の…この世のモノとは思えない時間の渦であった……

↓あ~~んっっイ…ク……

「王子…様……」

↑丹念に丹念に…

一筋一筋を…蜜で濃厚にヨゴレた多英の麗しい指さきを…

王子はその美しい唇で、歯で、舌で……

ゆったりと…反して激しく……

甘い蜜を味わうように…

↓それは…

果樹の甘い蜜ではなくて…むしろ…うら若き美少女の放つ…薔薇の蕾……

↓ちゅぱっ……

最後の一本を舐め終えた美男子…

「……」

無言のトキ……

    ↑

眼多流→ ←多英

    ↓

見詰め逢う…それ以外に…何もない……

↓っっもう

「王子ったら!手が早すぎます!!」

↑いいえ…

「あなたの魔力にかかれば最後!もう私の理性では止まらない……」

↑王子ったら!!←多英は怒っていた…しかし…

「も~~う、加奈子と藤吉浪だってまだキスはしてないんですよ~!!それなのに…王子ったら…キスよりももっともっと卑猥な行為を……」

↑しかし…

それでも、穢された乙女ゴコロは、嬉しさを隠しきれない!

↓王子!!

「も~~う!絶対絶対お嫁にもらってよね~~~!!」→絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対だから…

↑頬を引き寄せ

ちゅぱっ。

!→んっ…はぁ~ん……

「ウルサイ唇です。全く手の掛かる唇だ、こうして塞がなくてはいけない」

↓ぼろぼろぼろっ

大粒の涙が溢れている!!!

「多英さん、恋愛のカタチや進み具合なんて、カップルそれぞれで違います。モチロン、貞操は初夜にまで保つことは必然です、それは誓いましょう!」

↓でも!

「もう私は止まらない!高校を卒業したら、その場で籍をいれますよ、もう式の予約までいたしますからね!!私と、多英さんと、加奈子さんと、藤吉浪さんと、勾玉クンだけの、ひっそりとした式を…」

↑王子!

「ありがとう。受け入れます、是非奪ってください…アタシを散々、穢し散らしてください…それ以降は、すべて、アタシの肉体、魂のすべてが…あなたのものだから……」

誓い合ったふたりは、もう一度、濃密な激しいくちづけを、貪り合うように交わし続けるのだった……

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