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Ep.01 夜明け

暗い自部屋…机に乗っているパソコンのモニタだけが光っている

誰もいない自部屋…

俺の…部屋……

浪藤吉藤吉浪

本編、エゴサ↑チⅡの主人公

浪藤吉藤吉浪

精神クリスタル

エゴサ↑チ第一部にて完成した藤吉浪の覚醒者としての最終形

精神クリスタル、浪藤吉藤吉浪は、見下ろしていた……

普段とは違う、見慣れない角度からの、自部屋…

精神クリスタル、浪藤吉藤吉浪

↓←藤吉浪の目線

部屋…

↑←藤吉浪の目線

精神クリスタル、浪藤吉藤吉浪

↓←藤吉浪の目線

誰もいない暗い部屋…ベッドにいると思ってた俺が…いない

↑←藤吉浪の目線

精神クリスタル、浪藤吉藤吉浪

↓←藤吉浪の目線

机だけが、やや明るいだけの…闇←ZAAAAAAAAA

                 ↑

←←←←←←←←←←←←←←←←←聴覚

ZAAAAAAAAAAAA……

うぁぁぁぁ…

藤吉浪

「……」

藤吉浪

↓←藤吉浪の目線

河原…?

↑←藤吉浪の目線

藤吉浪

さっきまでの記憶がうっすらと逃げ去ろうとしている…

もう自然に、藤吉浪は河原の景色を眺めているのだった

藤吉浪

河原に腰を下ろして両手を腰のあたりの地面に着いている

↓←すっ

藤吉浪の左手

西岡加奈子の右手

藤吉浪の左手と西岡加奈子の右手が合わさった

西岡加奈子

ふたりが通う私立賀正高校の中で、学校一の才色兼備。親友、藤本多英と、一二の美しさを争う

そしてなにより…

浪藤吉藤吉浪の、未来の花嫁である

西岡加奈子

西岡加奈子ハイジニーナちゃん…」

 ↑

藤吉浪がつけた加奈子のニックネーム←由来は字義通り

「藤吉浪!ちゃんとかなこってよんでよ!!」

西岡加奈子←未来の花嫁

↑      ↑←ハイジニーナちゃん

「はいはい、かなこちゃん」

藤吉浪

「っもう」←加奈子ニーナちゃん

赤面

「でも、ありがと」←加奈子ニーナちゃん

藤吉浪←ZAAAAAAAAAAAA

↓    ↑←爆音↓

「うああああああああああああ」

         ↓

「ワタシもう行くね…」←加奈子

くっ!!!

ベッドの上で状態を起こす巨体…

浪藤吉藤吉浪→…なんて目覚めだ…

bwwwwww…bwwwwww…bwwwwww…

なんだあ?

藤吉浪

bwwwwww…bwwwwww…bwwwwww…

加奈子…まだ夜明け前じゃねえか…

藤吉浪

ピッ←左手

「もしもし」

「……」

「何だぁ…まだ寝ぼけてんのか??」

藤吉浪

「ううん」

加奈子

「じゃあ何だってんだ加奈子」←藤吉浪

「っもう、あたしは加奈子ハイジニーナちゃんだよ」←加奈子

「ああ、加奈子ハイジニーナちゃん…」←藤吉浪

「ねえ。藤吉浪」←加奈子

「ん?」←藤吉浪

「河原に来てくれる?」←ZAAAAAAAAAAA

「……」

藤吉浪

「…ん?ス、スマン…河原がどうとかって…」

「そうだよ、河原だよ河原。お願い、今から」←加奈子

「今からって、夜明け前だぞ…まあいい、会いに行ってやる」

藤吉浪

「好き。ありがと、藤吉浪」

加奈子ハイジニーナちゃん

「バカ言え!急いで行くから、じゃあな」

藤吉浪

疾風の如く藤吉浪は河原を目指した。いつという待ち合わせもしないまま、まだ薄暗い夜明け前の街を…

しかし

彼は確信していた。もう、加奈子が河原に待ち構えているということを…

浪藤吉藤吉浪、西岡加奈子

彼らの結びつきはもうすでに、魂よりもふかいところにあった、よって、相手の居場所などは聞く必要のない場合が数多かった

…にしても…

藤吉浪

女ってやつは…わからないモンだな

しかしながら、男にとって、女とは最大の謎である。例えば、人間が未だ自分というものを完全に知り得ていないのと同じことで……

ざっざっざっざ…ざくっ←脚

加奈子ハイジニーナちゃん!」

振り向く美少女

「っもう、ワタシはかなこだよ!!」←加奈子

…やっぱ女ってやつは…

藤吉浪

わかんねえなあ……

「座るぜ」

↓←尻

ドスン←振動

藤吉浪が着いた左手…

加奈子が藤吉浪の左側に寄りかかる…

ふうっ…←ナレーター

まだ、高校生三年生だというに…長年連れ添ったまるで夫婦だな

自然な素振りで、加奈子の美しい右手が、藤吉浪の大きく逞しい左手を包んだ…

すると

当たり前のような遠慮のなさで、藤吉浪の指が、加奈子の艶かしい5本の右指に絡みついた

ビクンッ…←加奈子の全身に電流が走った

↓←ドクン…ドクンドクンドクン……

……彼女の湿った秘部は脈打っていた

↓そして快楽は秘部から全身へ…

間髪いれず、全身に鳥肌を立てていた←加奈子

いうまでもないがそれは憎悪の鳥肌ではなく…全身全霊の、歓喜のための鳥肌だった

加奈子←頬が赤らんでいる…

「どうした?加奈子」←藤吉浪

↑←うっとりとした視線がアツイ

「ううん…なんでもないよ…ヒ・ミ・ツ」←加奈子

「な、何だあ?」←藤吉浪

↓←思わず河原の向こう岸を見遣る

しればしるほど…謎だ

「……ねえ」←加奈子

↓←潤ませた…真剣な表情

「ワタシ達、もう…しばらく逢わないでおこう?」

「あ?」←藤吉浪

「な、何でだよ!!」

「…ほら、そうじゃなくて…夢での話し。ワタシ達って実際、昼間は学校で会って、休みの時も多英とかまがっちとかが別の時は必ず2人きりであってるじゃん。」

加奈子

「ああ…勾玉キューピットっ…あいっつ、キューピットのくせして、いっつも俺らに割り込んできやがる」

↓↑←藤吉浪

ぐいぐいっぐいぐいっ…

「いいんだよまがっちは、アレで…だってあれじゃん、あの乙女男、大っ好きじゃん、藤吉浪とワタシのこと」

加奈子

「ああ…暑苦しいくらいだ」←藤吉浪

「まあまがっちのことはこのくらいにしてさあ…」

↓←本題へ↑←加奈子→↓

「いっつもいっつも会ってんじゃん。別に飽きることは絶対にないけどさ、でもさ、夢の中ではもっと濃密じゃん…ワタシたちって」

「ああ、あのことか。でも俺たち、まだ一度だけだぜ」

↓↑←藤吉浪

「いや、何言ってんのよ!回数的にはそうかもしんないけど、それより、この前のアレのほうが…ワタシには凄かったっていうか…」←加奈子

↑←思い出した藤吉浪

「ああ…でも、あれはBだぞ」

↓←あのことを思い出すだけで動悸が…

赤面←加奈子→↑

「まあ、あれはスマン…つい。どうにも抑えきれなくて……」←藤吉浪

「っもう…死ぬかと思ったんだから…」

加奈子

「ワタシ達、本当に結ばれる日がもうすぐ来るよね…その時までは、夢で遭ってあんな肉体関係を続けない方がいいと思う…だって、本当の肉体と肉体が結ばれる時って、もっと慣れとかじゃなくて、心から感動したいじゃん」

「まあ、言いたいこともわかるが、俺達、まだあの2回だけじゃないか!」←藤吉浪

「べろちゅ~してんじゃん!!」→再び痙攣する加奈子

「アレって、毎回逢うたびだよ!!」←加奈子

「キスもいけねえのかよ!」←藤吉浪

「ガマンガマン…!」←加奈子

「くうぅ」

藤吉浪

「言い分はわかったよ。仕方ないから、夢で逢うのは我慢しよう」

……

加奈子

「ねっ、ねっ!名案だよね!絶対初夜のとき感動できるから…2人で頑張ろうよ!」

「でもなあ…」

藤吉浪

「欲求が限界を超えて、現実でイキナリお前を犯しちまうかもしれねえぜ…」

…もし、藤吉浪が押し倒して強引なことをしても…ワタシはいつでもあなたのことを受け入れるから、それはレイプじゃない……

加奈子

「そんときはその日結婚してもらうから」

↓←立ち上がる加奈子

ザッ!

「ねえ!」

↓ザッザッザッザ……

河の近くで手を振る加奈子

「約束も終わったことだし、今から面白いものを見せてあげるよ!!」

??←藤吉浪

「ワタシ、この河を飛び越えられるよ!!」←加奈子

「何言ってんだ、よせ!加奈子ハイジニーナちゃんよ」←藤吉浪

「大丈夫ったら」←加奈子

↓←加奈子の美しい白い肌が…

ぴょ~ん

↓←月に照らされて……

ざっ←加奈子

着地→向こう岸に立つ長身の少女

↓ZAAAAAAAAAAAAAA…

「うああああああああああああああ…」

……

また。感じる、何だ!あの爆音は…

藤吉浪

「…何があったんだ…加奈子、夢か?」

実際河幅は5メートルを超えていた、少女が跳躍できる距離ではなかった

「ねえ…こっちにおいでよ」←加奈子

↓←向こう岸から大声で叫ぶ

藤吉浪

ザッザッザッザ…

!!

なんとも平凡なことだった。近づいていくと、加奈子の跨いだ辺りは河幅2メートルを切っていた。長身の彼女からすると楽に越えられる

「ねえねえ…」←加奈子

「不思議だよね。あっちから見たときには全然こうはみえなかったもんね…」

「お前…わざわざ探したってのか?」←藤吉浪

「まっさか。たまたま見つけただけだよ」←加奈子

↓↓

河を挟んで2人の男女が向かい合っている。ふたりは、精神さえも繋がった、ふかいふかい関係だ

浪藤吉藤吉浪→←加奈子

↓↓

「…」「あっ」

空が明るかった、街に夜明けが訪れていた。夜通し話疲れたふたりは、これからすぐに仕度をせねばならぬ2人の学校に向けて、それぞれの自宅へと出発することにした。

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