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Ep.100 『結婚』

卒業式…

静粛に執り行われた…

私立賀正高校…

私立であるということもあるのか…

慣例とするなら

これまでは少々浮っついた雰囲気の卒業式であることが多かった賀正高校も

本年度の学園カーストの頂上

重金属眼多流

そして

後期から新しい頂上に立った

浪藤吉藤吉浪

それから次点である

西岡加奈子

藤本多英

草村やんえ

彼らは凛とした学生であり

人間性であったため…

そういった

中身のない物は全て排除され

駆逐されてしまったのだった…

卒業式は卒業式らしく

シンプルに…

卒業することをそれぞれの生徒が

胸に刻んで…

これからの皆の新生活へ向かって

エールを送るような

どっしりと逞しい雰囲気が

花向けとされていた……


↓そして…

皆は別れを惜しみつつも…

それぞれの新天地へ向け

意気揚々と飛び出していった…

桜舞う校舎…

晴れ渡る空……

↓そう!

卒業式のその日は!

春の快晴!!!


校庭には皆が集まっていた…

しかし…

パソコン部の皆には悪い気がしたが…

浪藤吉藤吉浪西岡加奈子

重金属眼多流藤本多英

↓の四名は…

学校中の皆を巻くように…

↓隣りの街へと…

逃げ果せていた…

↑そう!

まるで…スパイ映画のように……!!

↓そして…

それは!

↓上手すぎるくらいに

上手く遂行されたのである……

↓頂上たちは…

煙幕のように消え去った!


隣街の高台…

↓ある意味極上のロケーション!

ヨーロッパの美しい田舎を思わせるような…

↓ここは別世界であった…

神父である勾玉が選んだ教会…

↓眼多流と勾玉が競合して…

最高に美しい純白のドレスを用意していた…


ここは…

今は使用されていない…

プライベートな教会であって…

とある富豪の老人の所有物である…

↓老人は大切にその教会や…

敷地の庭や石造りの道路などを美しく管理しており

↓そこへ勾玉が交渉を持ちかけた

教会を使用することは快諾された…

↑老人にとっても…

余生にて

↓これほどに美しい

美男美女が…

↓しかも

合同で挙式を挙げるという事が

↓なにより嬉しかったのである…

勾玉はその時点でも美しく管理されていたその教会を

↓勾玉たったひとりの労力で…

更に磨きを掛けたのだった…

新しい部材で…改築する箇所は惜しみなく

↓しかし

基本的にはアンティークな美しさを基調として

古い要素を最大限に美しく蘇らせる努力に終始していった……

おかげで…

とにかく美しい

↓そして

こじんまりした雰囲気の

ここは秘密の教会だった……


老人の家が近くにあって…

↓奥様はもう亡くなられていたが…

娘が手伝いにやってきており

ふたりの…

花も恥じらう絶世の美女のドレスアップはその家で行われた…


式…

交渉人勾玉の意向で

式の間は教会の関係者二人には待っていただくことにしていて

その後でお礼替わりに

役所事を済ませたあとに…

↓夜…

食事会にて親交を深めようという計画になった…


よって

計画通り

藤吉浪加奈子夫妻

 

眼多流多英夫妻と


神父勾玉の五名だけの

究極に削ぎ落とされた合同挙式の形式となった!


そして!


とうとうふたりの美しい花嫁が…

            ↓

            ↑    

       ふたりの花婿と対面!


勾玉がチャペルを鳴らしている…


ガラーーン…!ガラーーン…!……


現れたふたりの…花嫁…!!

         ←そして勾玉が滑り込む!

↑タキシードを着た花婿…

藤吉浪  眼多流 ←ふたり、キマっている!

 ↓     ↓

「…加奈子…」↓      ←そして

      「おおっ!お姫様……」


「じゃ~ん…」

↑     「王子様!」

加奈子   ↑

↓世にも…←多英

美しい…絶世の美女!!!

勾玉と眼多流が選んだ高級なウェディングドレスも見事ではあったが…

それを着ける花嫁のほうが…有り得ないくらいに高級で!!!

先程まで高校の制服に身を包んでいたとは思えない

とびっきりの高級な

オトナのオンナ!!

スーパーモデル級の体型を持つ加奈子の方は…

↓その高身長を活かして…

とびっきり裾の長いかつ無駄の少ないフリルのスカートに施された華やかでクラシカルなレース

シンプルでゴージャスで端麗!

美しい体の線に大胆な優雅な曲線は!

↓まるで加奈子の全裸の特徴を生き写したかのようで…

いつかの夜に

↓幻想で絡み合った激しいベッドでの愛の混交に視た

美しい肌白の裸体とハイジニーナ…

↑あの懐かしいあの美しさを

藤吉浪は彷彿としていた…


背は日本人平均より少し高いくらいの多英であるが

↓運動神経抜群のその引き締まった肉体

そして尚且つそれを包み込むような女性らしさを体現する

↓丸みを帯びた胸や腰つき…

爆乳と爆尻が色気を放っているが

大胆に肩を全て露出して

↓ふたつの豊かな爆乳を

惜しげもなく強調して

↓スカートの装飾は

加奈子のドレスとは違って少し複雑に波打った織り方のデザインで

↓さながら

モダンで洋式の十二単と比喩できそうな美しさ…

↓そして!

なんといっても多英の美しさの象徴であり頂点

↓美しい純白の加奈子の白肌より

一等更に透き通る白い肌は

↓純白のドレスを

霞ませるほど美しく…

↓更には堂々と

真っ直ぐに伸びた艶やかな

黒髪が…大和撫子の究極形を完成させていると言っても過言ではなかった……

ふたりはバージンロードを通り抜け…

↓       ↓

洋風の加奈子… 和風の多英…

   ↑       ↑      

ふたつの美しい完璧な美しさの白衣の花嫁は

       ↓

世界中の誰しもが羨む

    ↓

誰もが幸せに

   ↓

見るものを恍惚にさせ

     ↓

勿論彼女をそれぞれが独占出来る所有者であり勝利者

  ↓

藤吉浪と眼多流にとって

        ↓

その絶景は地上の楽園をまざまざと見せつけられた果てしない快楽の渦潮であった……


藤吉浪 眼多流

 ↓   ↓

加奈子 多 英

 ↓   ↓

「どうっ?綺麗でしょ!」

 ↑   ↑

「……ああ…間違いねえ…」

「……ええ…間違いありません……」

 ↑   ↑

藤吉浪 眼多流

加奈子 多 英 

   ↑

そのループは永遠に続くほどであった…


神父…

→勾玉 しかし!

 ↑本日は永遠ではなく…

     ↓

キリが良いところで仕切りゆくのが

         ↓

      勾玉の使命でもあった…   

      ↓

   よって神父勾玉が 

        ↓ 

    シンプル且つ厳粛に

        ↓

 ふた組の夫婦の愛の契の証人として  

     ↓

キューピッドのチカラを最大限に発揮して

       ↓

運命や神に向けてふた組へと誓いを促した  


勾玉

「浪藤吉藤吉浪…アナタは西岡加奈子を妻に娶り生涯愛することを誓いますか?」

↑ああ…

「誓います」←藤吉浪


勾玉

「西岡加奈子…アナタは浪藤吉藤吉浪を夫とし生涯愛することを誓いますか?」

↑はい…

「誓います!」←加奈子


勾玉

「重金属眼多流…アナタは藤本多英を妻に娶り生涯愛することを誓いますか?」

↑ええ…

「誓います」←眼多流


勾玉

「藤本多英…アナタは重金属眼多流を夫とし生涯愛する事を誓いますか?」

↑はい…

「誓います!」←多英


勾玉

「よろしいでしょう。それでは指輪の交換です…まずは眼多流多英夫妻…」


眼多流

↓ええ…

「結婚指輪を手に入れました…お姫様に相応しい美しい指輪です…私の指輪はお揃いですが…それは単なる付き添いに過ぎません…ですが、この指輪によっても、私はアナタ様への永遠の愛の証といたしましょう!」

↑すっ…↓

勾玉  ↓

勾玉が手渡した指輪を…

   

眼多流

↓「では…お姫様…」

っ 

指ピタ←多英の白く細長い美しい指に… 

↑   洗練された美しいデザインの

多英  指輪が収まった…


勾玉

「それでは多英さん」


多英

↓はい!→

↑すっ…↓

勾玉  ↓

勾玉が手渡した指輪を…


多英

↓「王子様…」

指ピタ←眼多流の繊細で長く大きな指にも…

↑   填まった!

眼多流


勾玉

「次は…藤吉浪加奈子夫妻…」


加奈子

↓うん…

「ダーリン…ワタシたちはもう…」

キラリと光る婚約指輪…

↑加奈子…←藤吉浪↓

「結婚指輪なら…もうひとつあるんだぜ!」

↑うへっ!←加奈子↓

「…いつのまに…」

↑ああ…加奈子!

「以前お前に採った幻想世界の指輪のある場所へ…もう一度旅に出たんだ…」

↓とても苦労したが…←藤吉浪↓

「どうやら素敵な指輪が採れちまったらしいぜ」

↑嬉しい…←加奈子

「ダーリン…」

加奈子は再び命懸けで指輪を採りに行ってくれた藤吉浪の勇気がとても嬉しかった…

↓そして

いつでも無事で帰ってくれている藤吉浪が頼もしくて誇らしいのであった


勾玉

↓すっ←勾玉が手渡した指輪を…

藤吉浪

↓「加奈子…」

す←「おう…ぴったりじゃねえか!

っ  ↑「うん!ダーリン」

指ピタ←加奈子の細長く…おおらかで美しい指に…

    異世界からのお贈り物…

    美しく神秘的なデザインの指輪が

    ぴたりと収まった……


勾玉

↓「最後に…加奈子さん」

す←「はいっ」

っ加奈子↑

↓←手

↑勾玉が手渡した指輪を…


加奈子

↓「ダーリン!」

す ↑「おう…

っ   加奈子…」

指ピタ←藤吉浪の太長く逞しい指に

    ピッタリと収まった!


勾玉それでは最後に…誓いのキスを


遂に!

口づけの時が来た…

↓心臓が高鳴る……

唇と唇が重なり合って…

↓それからふたりは永遠の愛の交換を始めて行く…

↓その始まりがキス……!

これから始まっていく…

↓大人と大人の…

愛欲の関係が

↓この一瞬に凝結されて

記憶され!

そして生涯繰り返されていく……

↓まだ処女であるふたりの…

麗しい唇から…

↓その生涯たったひとりのオトコから…

穢されていく少女の…

↓幼気な恥じらいの罪の

陵辱の果実よ…

↑それは甘やかに柔らかく

官能的で…

↓貪り尽くされ味わい尽くされて

尚も捧げゆくことを止められない…

美しい奴隷となることを誓うふたつの厚い襞……


その肉厚の果実が……

↑遂にふたつの野獣に…

奪われて……


藤吉浪      眼多流

 ↓        ↓ 

「加奈子…」 「多英お姫様…」

↓サッ→ベールを脱がせ←サッ↓

 ↓すっ    すっ↓

 唇チュ~ッチュッ~唇

 唇チュ~ッチュッ~唇

 ↑   ↓↓   ↑

加奈子  ↓↓  多 英

「あ~ん」↑↑ 「あんっ!」

その時間はとても長く…

永遠の世界へと四人は誘われていた……

くちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅ…

←←←←←←←←←←←←←←そこへ…

シュ~~~~~~~~~~~~勾玉の矢が…

藤吉浪加奈子←矢ズパッ!!!命

眼多流多英←矢ズパッ!!! 中

     ↓そして!

ZAAAAAAAAAAAAAAAAAAA…

藤吉浪加奈子 眼多流多英

  ↓      ↓

  「ぷは~~~っ」

     ↓

長いキスが終わって…

     ↓

ふたりのとふたりの愛の誓いの証

     ↓そして

  キューピットによる

     ↓           チ

永遠の愛への証明が成された……  ャ 

そして… ヒュ~~~~~~~~~~ペ

勾玉シュッ→→→→→→→→→→→→ル

                命中

                 ↓

               ガゴ~ン…

             ガゴ~ン…

           ガゴ~ン…

         ガゴ~ン…

 こうして…ひっそりと…小さな挙式は終わり…

   ↓  ガゴ~ン…

    浪藤吉藤吉浪と浪藤吉加奈子

    ガゴ~ン… と

    重金属眼多流と重金属多英が

     無事に夫婦として

ガゴ~ン… 運命を共にすることを

      誓いあった……


「ええ…お姫様!」←「王子!よろしくねっ」

重金属眼多流→←重金属多英

   ギュギュギュ~~~


「ああ…よろしくな!」←「よろしくねっ

浪藤吉藤吉浪→←浪藤吉加奈子 ダーリン!」

   ギュ~~~~~ッッ


ローナ・グ・ラーラ

~涙の大河~【エゴサ↑チ第二部】

               完

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