5/6
居心地なんて、いいはずない!!
急に手をひかれ身構えることも出来なかった私は、そのまま座っている桜音の体の中に。
星愛「ちょっ....!!何するの!!!」
蒼波「ライオンさんがね、あまりにも騒ぐから少し静かにしてもらおうってね。」
耳元から桜音の鼓動が聴こえる。
こういう状況になったことのない私は身動きが取れない。むしろ、居心地がいい。
暖かくて、なぜかホッとする。
蒼波「あれ?黙った。」
その一言にハッと我に返る。自分の状況を見直してみる。初めて話した男に抱き締められてる…。
私は一気に顔が赤くなり彼を突き飛ばした。
蒼波「っ…いってぇ…。」
座っていたからか衝撃が結構あったようだ。私は腰をさする桜音を睨み
星愛「あんた、意味分かんない!!!これからも、ここに来るけど何かしたら、しらないからな!」
そう吐き捨て、反対側の木陰に座った。