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命令。絶対な?
星愛「なにがおかしいんだ!!!」
私は桜音を睨みつける。けれども、笑いを堪えない。こいつはぁ…。
蒼波「ぷっ…くくくっ…だ…ってさ…おまっ…ふはっ!!あはははは!!!!」
笑い過ぎて言葉になっていかない彼は落ち着くためか、ふぅ…と息を吐いた。
蒼波「だって…さ、お前、そんな初対面の…やつに対して…怒鳴らなくてもいいんじゃね?しかもライオンかっての。」
絶対馬鹿にしている口調で桜音は私を見る。
星愛「初対面なのに、どっか行ってなんて言うあんたに言われたくない!!」
蒼波「おうおう、威勢のいいこと。まぁ、それは、すまなかったな。
うーん…お前、面白いわ。うん。ここにいろよ。」
はっ…?いろって命令?なんでか知らないけど普通に命令される私。
星愛「誰があんたの近くになんか!!」
蒼波「なら、行く場所あんのか?ここはいいぞー。静かだし。人来ないし。」
私の求める完璧な部分を言ってくる桜音。私に行く場所…確かにない。
考えていて、何も言えず黙ってると
蒼波「よし、決定。これ、絶対な?」
そう言って、私の手をひいた。