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はぁ?
私から視線を離そうとしない桜音 蒼波。一瞬の沈黙が私にとっては痛い。
星愛「…1-3の…加藤 星愛( かとう せいら )だ。今すぐ…そっの…本を…返せ…。」
声が震えているのが自分でも分かる。でも、ここで弱気にはなれない。
蒼波「声、震えながら言うことか?まぁ、いいや。ここ俺の場所。出てって。」
はぁ...?なんていう自己中心的な考え。ムカついた私は、取り上げられた本を奪う。
蒼波「おっ…おい!!」
桜音は驚いた顔をして私を見る。私は立ち上がって彼を睨んでだ。
星愛「誰がお前の言う事を聞くか!!!誰の場所って決まってないだろ!!!」
ライオンが吠えるかのように出来た…はず。
始めのような沈黙にまた襲われる。音楽プレーヤーは立ち上がった時の勢いで、草むらに落ちていた。静かさが、さっきの倍ぐらい感じられた。
蒼波「ぷぷっ…ふっ…あははっ!!」
桜音は急に口を押さえて笑い出し、それも我慢できなくなったのか爆笑しだした。
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