夕暮れひと景
夕暮れ迫るビルの窓から
外を眺めている
遠くに見える山の中腹に鉄塔があって
赤い光が明滅する
ほんのさっきまでは
緑が削り取られた山肌を
あんなにも陽射しが目立たせていたのに
今は影の中
山間から伸びて来る道路に目をやれば
車の行き交いがせわしなく
気の早いヘッドライトも
増えてくる
その高架下を
右から走って来た電車が
スーッと速度を落としてひと息ついたので
駅はきっと
左の隅のビルの谷間に隠れているのだろう
ああ景色が……
少しずつ明度を落としていく
程無く
この窓も宵闇に染まるのだろう
そしたら窓は
鏡となるのだから
我が身が映し出される前に
逃げ出そう
ハハハ
みっともなく
窓の外へ
この身を晒していたくせにね
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