大学
朝――
今日はゼミの報告会のある日だった。
お礼を言わないのは流石に態度が悪いかもと思い、「昨日はありがとう。」と風凛に送った。
(これくらい、良いよな…)
あまり自分から連絡を取るのはダメとは思うがこれくらいは許してほしいと誰に許しを乞うわけではないが思った。
この日は大学のゼミの日だったため大学に向かう。
大学のゼミで研究進捗の報告をし、データ整理や発表準備を夕方までした後、卓球サークルの練習に顔を出し、ちょっとだけ軽い試合をした。夜は大学近くの居酒屋で常連さんと冗談を交わしながら働いた。
(やっぱり忙しいと余計な事を考えなくて済むから楽だな)
帰り道、夜風に当たりながらスマホを見た。連絡はない。
(…このままフェードアウトするのが、一番いいのかもしれない)
そんな考えが、ふと浮かんだ。
24歳と高校生――この関係は最初から、
「ゲームの一時的な友達」のはずだ。
帰宅後、スマホを見ても連絡は来ていない。
「ありがとう」も返事がない――
むしろ、連絡が来ないのが自然なのかもしれないと思った。
(しんみりするけど、それで終わるのが良いよな。)
湊は控えめに胸を締めつけるような気持ちで、そっと息を吐いた。
そう思っていた矢先スマホが震える。
画面には「風凛」の名前。
メッセージを開く。
《ねえ、ちょっと相談してもいいですか?》
湊は固唾を飲んだ。
次回は月曜日の夜に投稿します。




