第7話 パーティー【双剣】
俺たちはダンジョンを出た後、ギルドで素材の買取をしてもらった。
前回は運が良かったが今回は違った。流石に何回も良いものがドロップすることはなく、ほとんどはゴミだった。だがまぁ、持って帰った核の量は前回よりも多かったので、ある程度の金銭は稼ぐことが出来た。
「スライムも稼げるけど安定しないし、近いうち別のダンジョンにも潜ってみたいな」
「そうだね!スライムダンジョンの階層更新もいいけど、スライムばっか相手するのもアレだし。」
楓ちゃんも、流石にスライムばかり相手していてはキツいらしい。これは本格的に別のダンジョンに行くことも考えないとな…。
「やる気十分で見ていて頼もしいですね。ところで、御二方にいいお知らせがありますよ。」
「「いいお知らせ???」」
アンナさんがそう言うと、俺たちは合わせて目を光らせる。
「あはは、本当に息ピッタリですね。実は、今回のダンジョン探索で御二方のランクがDまで昇格したんです。」
「おぉ!てことは、また何か新しく出来ることがあるってことですか?」
ランクEになると、ダンジョン探索が可能になる。ならランクDは?またダンジョンとは別のものが解禁されるんだろうか。
「うーん、そうですね…アキハラ様達はダンジョンしか行ってないので知らないかもしれないのですが、ギルドの依頼とはそれぞれギルドが制定した難易度があり、冒険者は自身のランクによって受けられる依頼の上限が決まるのです。ダンジョンも同じで、ダンジョン事にランクが定められており、アキハラ様達が向かわれたスライムダンジョンはEで、その他ダンジョンはDからA…難しい場所だとSなんていうランクが付いているところも有ります。なので、アキハラ様達がダンジョン探索をメインに生活されていく予定なら、ランクは上げておくに必要があるのです。」
「な、なるほど。ということは、俺たちは次からD級のダンジョンも受けられると?」
「その通りです。」
まさにタイムリーな話題だ。行けるダンジョンが増える…わくわくが止まらないな、冒険者は。
「ところで…御二方はパーティーを組まれているんですよね?パーティー名は何にしたんですか?」
「パーティー名?いや、決めてないですけど…」
「そうですか。パーティー名は決めておいた方がいいですよ。ランクが上がるとそのうち、指名依頼なんてものも入ってくるのですが、パーティー名があった方が基本的に知られやすく、そういったオイシイ依頼も入ってくるのでオススメしますよ。」
(パーティー名か…)
冒険者の醍醐味って感じだ。是非付けたいが…
「私は秋原くんにお任せするよ!男の子って、こういうの得意じゃない?」
偏見だ…。そう思ったが、確かに。一部を除き、男はこういうのに惹かれてしまうものだ。俺はもちろんこういうのは大好きである。
それにしてもどうしようか…あんまり厨二くさいのだと後々後悔しそうだし…。
「そうだな、【双剣】なんてのはどうかな?」
頭の中でしっくりきたのでこれにした。もちろん、理由はちゃんとある。
「【双剣】か〜!短くていいと思うけど、どうしてこれにしたの?」
楓ちゃんが興味深々で聞いてきた。
「【双剣】にした理由は2つある。ひとつは楓ちゃんの職業から。もうひとつは、俺たちが互いを守る剣で、2つの剣ってことで双剣!…2つ目の理由は、口に出すのがちょっと恥ずいけどね」
「うん…!素敵だと思う!」
俺も楓ちゃんも、少し照れてしまった。アンナさんは俺たちを見て何か微笑ましそうな顔をしている。まじで恥ずかしい。
そんなこんなで、パーティー名は【双剣】に決まった。
その後は時間も時間なので宿に戻り、楓ちゃんの部屋を余分に取ろうと思ったのだが、1部屋しか無かったので、楓ちゃんがベッド、俺が床に寝ることが決定した。




