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034 順調に次ぐ超順調

 ハイストーンマンティスを完食したあと、私は休憩もそこそこに探索を再開した。

 アラネアの巣に迷い込んだ経験から、気配察知などのスキルに頼りすぎず周囲の景色などにも気を配った。

 そんな感じで、できる限り慎重に行った探索は、結果から言えば()()調()だった。



 やはりこの場所における私というのはまだまだ弱いのだろう。

 私では絶対に勝てなさそうな、ハイストーンマンティスの何倍も強そうな虫の魔物がうじゃうじゃいた。


 私の五倍以上のステータスと三倍くらいの巨体を持つアリが列をなして通路を横切ってたり、グレーターサルクーロとかいう馬鹿でかいクワガタがいたり。

 久々にハチの魔物(アピス)とも遭遇し、上手いこと釣り出して何匹か仕留めたのだが、群れの奥には雰囲気だけでもヤバそうな他よりも一回り大きいアピスがいた。

 残念ながら距離が離れすぎていて鑑定はできなかったが、遠目に見てもあのエンペラービートルと遭遇した時と同じような危機感を感じたので、見つからなかっただけ良かったというべきだろう。


 挙句の果てには、ギガントアラネアとかいうステータス四桁越えの化け物もいた。仕留めたアラネアを仮拠点でむしゃむしゃしているときに出くわしたのだが、段々と大きくなる地響きに何事かと仮拠点の穴から顔を出したら、ちょうど目の前を通っているところだった。

 見上げて、なお足りないと言えるほどの巨躯。そいつ一体で幅広の通路を埋め尽くし、ステータスに関しては全項目が八千を超え、魔力や体力に至っては一万を超えていた。

 あと少し拠点の穴の中に戻るのが遅れていれば、私はそいつに見つかってぺしゃんこにされていたかもしれない。


 しかしそれはそれ。

 結局のところ、そいつらがどんなに強かろうが見つからなければどうということはないのだ。

 探索途中でレベルが上がった気配抑制のスキルもそうだが、それ以上に土魔法のおかげで私はそういう"絶対に勝てない相手"に見つからずやり過ごすことができた。

 見つかりそうになったら土魔法で地面や壁の中に潜るのだ。あとは相手がその場を去るまで待ってから、少し離れた位置に出口を作って出ればいい。


 これにより私は、自分が勝てる相手だけを選んで戦うことができた。

 故に以前までと比べて命の危機を感じるような状況は少なくなったし、負傷することも少なくなった。


 ちなみに、戦った魔物にも色々といた。

 今までに遭遇したことのあるやつ──クモ(アラネア)ハチ(アピス)カマキリ(マンティス)(ティネア)とか──はもちろんいたが、その中にも見たことのない種類が結構いた。

 アラネアとか、私みたいな属性派生もいた。

 大群に襲われたときに風魔法をぶっ放してきてたヤツもいた。

 単体だとそこまで強くなかったので、しっかりシメておいた。味は微妙だった。


 他にも、ハイビートルというエンペラービートルの子供みたいな魔物や、どでかいダンゴムシみたいなヤツもいた。

 ダンゴムシは動きが遅い上に大量にいたからいいカモだと思ったのだが、外骨格があり得ないほど固く、丸まられたら何をしても歯が立たなかった。

 悔しいので火魔法を連打したが、それでもだめだった。

 水魔法を習得した日には巨大な鍋の中で茹で上げてやろうと心に決めた。


 それと、ガンギスティネアというあり得ないほど気持ち悪い(ティネア)にも遭遇した。

 私の五倍以上の体躯を持つ上に、おしりの先から四本の太い触手が生え、さらにその触手から産毛のように無数の触手が伸びていた。

 なんというか、もう生理的に無理な見た目をしていた。

 体の方も赤と黄色と黒の派手なコントラストで気色が悪く、しかも臭い。

 勝てる勝てない以前に視界に入れていたくもないので、その道は見つかる前に引き返して別の道に行った。


 そんなこんなで探索を続けていった結果、私は順調にレベルを上げ、ついにレベル10となった。

 そう、レベル10である。

 ついに、レベル10に上がった……の、だが。

 普通にレベルアップだけして、それ以外は特に何もなかった。


 進化はなかった。

 流石にそんなに甘くはないらしい。

 まぁ、次の進化への必要レベルは上がるのが定石だから、なんとなく予想はしてた。

 流石にフレアヴァルプスで進化が打ち止めなんてことはないと思うし……ないよね?

 そんなことはないと信じてるよ、私は。


 まぁそれはそうとして、とにかくレベル10となったのだ。

 そんな今の私のステータスは、こんな感じである。



『《フレアヴァルプス Lv.10

 ステータス

 名前:なし

 魔力:880/880(+293)

 体力:638/638

 基礎攻撃力:379

 基礎魔法力:345(+115)

 基礎防御力:274

 基礎抵抗力:212

 基礎敏捷力:766

 スキル

 〈魔力感知Lv.7〉〈魔力操作Lv.7〉〈視覚強化Lv.5〉〈嗅覚強化Lv.6〉〈暗視Lv.6〉〈気配抑制Lv.6〉〈気配察知Lv.7〉〈記憶Lv.6〉〈鑑定Lv.7〉〈威圧Lv.6〉〈思考加速Lv.8〉〈並列思考Lv.2〉〈魔力循環Lv.5〉〈魔闘気Lv.6〉〈魔鎧Lv.5〉〈魂思考〉〈魂記憶〉〈第六感Lv.7〉〈自動回復Lv.6〉〈魔力補充Lv.3〉〈体力回復Lv.6〉〈尖牙Lv.7〉〈尖爪Lv.8〉〈火魔法Lv.6〉〈風魔法Lv.4〉〈土魔法Lv.4〉〈光魔法Lv.1〉〈火耐性Lv.7〉〈毒耐性Lv.4〉〈痛覚耐性Lv.6〉〈恐怖耐性Lv.4〉〈虫殺し〉〈アラネア殺し〉〈渡り者〉》』


 我ながら、かなり上がっているなぁ、と思う。

 ステータスはもちろんだが、スキルのレベルが軒並み高くなっていて見ていて心地がいい。

 ただ、レベルアップしたときのスキルのレベルアップが、前に比べて少し少なくなったので、スキルが強くなるペースだけでみれば前の方が速かったが。

 まぁ、今はどのスキルもレベルが高くなってきているので、その分上がりにくくなってるということだろう。

 鑑定とか、1レベルしか上がらなかったし。


 ちなみにその鑑定さんだが、レベルが上がっても情報の量は大して増えなかった。

 あらゆるものの情報を教えてくれるようになるのは一体いつなんですかね。


 まぁ、教えてくれないものは仕方がないので一旦いいとして、それよりもここまでの探索とレベルアップの成果で最も大きいのが、"魔法"である。


 探索の合間、魔物を狩ったあとや周囲に魔物の気配がない探索中などにコツコツと魔法の練習をしていたのだが、その結果、私のメイン火力である火魔法はレベル6に、風魔法と土魔法はレベル4、そして新たに光魔法を取得できた。


 この新たに取得した光魔法は、今のところ自分の周囲を明るくするくらいしかできないので今後の成長に期待しておくとして、本命は火魔法である。

 新たに取得したレベル5と6の火魔法は、そのどちらもが火に質量と形状を与えて攻撃するというものだった。

 刃の形にして飛ばしたり、槍の形にして飛ばしたり。


 その威力は、物質的な質量が加わっていることもあるのか火玉(ファイアボール)とは段違いであり、ただでさえ順調だった探索をさらに快適なものに変えた。

 まぁ、その分消費する魔力の量も跳ね上がっており、火玉(ファイアボール)のように連射することは難しいのだが。それでも、確実な隙に一撃叩き込むだけでも十分な強さであるため、大きな問題ではない。


 レベル7の火魔法も同じような原理で扱える魔法だと思うので、今後も練習を続けて取得していきたいところである。




 ────と、仕留めたアラネアもこれで完食か。

 これまでの探索成果を自分なりに纏めてたらいつの間にか食べ終わってしまった。


 生前はこんなフードファイターな感じではなかったはずなのに、いつの間にやら私は暴食ちゃんになってしまったのだろうか。

 まぁいいや。


 さて、食べ終わったし、探索再開しよーっと。

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