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作者: 西村建太朗

駅前はサラリーマンで溢れかえり

今日がまた始まる

一人家路に着く

昼夜逆転生活


友人とも疎遠になった

現状を知る旧友は誰一人としていない

物思いにふけることも無くなった

自分の感情がなくなっていくのを日に日に痛感する


月15万にも満たない給料

それもギャンブルに明け暮れ赤字続き

家のポストには公共料金の督促状

いつの日か夢見た光景は遥か彼方


目の前に映るのは

空き缶とコンビニ弁当の残骸

『こんなはずじゃなかった』なんて

考えることすら烏滸がましい程の

惨めでしみったれた生活


外では子ども達の笑い声

耳を刺すその笑い声をかき消すように

我武者羅にノートに綴った言葉達は

なす術なくこぼれ落ちてゆく


ああ、きっとこれは天罰だ

考えることを放棄して生きてきた自分への

ならばいっそのこと今日ここで死んでしまおう

なんて馬鹿みたいなことを考えながら


今日がまた始まる

今日もまた始まる

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― 新着の感想 ―
[一言] 自分が一人暮らししてた頃を思い出して共感してしまいました。 ほっともっとでアルバイトしながらパチンコに明け暮れた8年間。 食費を使いきって職場の廃棄品だけで食いつないだりしてました(苦笑) …
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