邪神海のクトゥルフ

500年前、宇宙から邪神がやってきた。
邪神達は戦争を起こし、世界の各地を支配していったが、その代わりに人々に魔力という新しい力を授けた。
その中で、邪神に支配されていない地域の一つである日本に住む高校生、新海　蛸は、邪神の一柱であるクトゥルフをその身に宿していた。
触れた人を気絶させてしまう程危険なその力は、蛸が普通の高校生として生きていくには、大きすぎる力だった。
たった一人で授業を受けるような生活を送っていた蛸だが、ある日、邪神の巫女を名乗る少女、草神　柚月と出会ったことで、深海に沈んでいた蛸の日常は大きく変わり始める。