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病気にかかるお話
子供という時が一番病気にかかりやすい。
一度病気にかかると免疫力がつく。そして、この世界では、どんなに健康に暮らしてようとも必ずかかり、酷い時には死に至る病気。この病気の特徴は3歳の時にかかり、全治一週間から一年という個人差が激しい病。
そして、この病は『病神の祝福』と呼ばれていた。
そしてこの病の特徴は、複数の病を患い、それなのにもかかわらず、病自体は軽い風邪や、寝込んでおけば治る程度の病気、さらに二度この病気が起きることはない。
これは、神の試練と呼ばれて恐れられている。
そんな病気に私はかかり、呻き声をあげて魘されていた。
夢の中でも激しい痛みに襲われて、寝ようとしても寝付けずに、皆に迷惑をかけていることが辛いなぁと思いながらも耐えていた。