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転生したら神々の寵愛を受けた娘(元男)  作者: 蒼空の龍神
夏休み編
85/141

第一次世界大戦 因縁の決着

エリューは情が深いが、焦っている時の障害物は、人であってもモノとしてみます。


カミサマの力は借りないんじゃなくて、借りられない。この世界では、狩猟のカミサマ(下級神)がハンターギルドの長をやっているカミサマの威厳が大暴落するような世界です。王都中心の商店街となれば、初代店主が土地神様だって、よくある話。


これが、第一次世界大戦 第1部のクライマックスだと思っていたのに.....


『千本刀』エリュー以外の持つ者はいない。エリューの成長に合わせて成長する。洞窟でエリューと囲碁の勝負をしていた鍛治のカミサマが、暇つぶしに作っていた守り刀に、無限増殖の機能をつけられているので、彼女の身を汚す者には、一本一本にちょっと嫌な神罰が込められている彼女の奥の手。ただし、彼女はそれを使うとお腹がすごく減るうえに、一週間水は飲めないし、コロッケかいなり寿司以外は食べることができないただの呪いのアイテム。


ついに、ワタクシは天敵である彼との因縁に決着をつけることができることに、空で見ているであろうカミサマに感謝を伝える。アレは、アレだけには、一度も勝てたことが無かった。アレは、間違いない英傑であり、帝国史に残る傑物であろう。だが、ワタクシは負ける気などしていない。緊張はとれて、リラックスした状態で、最高のコンディション、これ以上ないほどの万全の状態で、最初から奥の手を切る。最近は使うような機会が無かったが、わざとこの際は注目を集めないといけないので、召喚獣の死を振りまく首なし馬のサナトスに乗っかり、彼のいる戦場まで駆け抜ける。そして、彼との懐かしく、腹立たしい会話を終えて刀を抜く。


『解放!!千本刀!』

『解放!!夢想無双』

お互いが、キーワードを唱えて戦いの間合いをはかりながら一撃を先に与えようとする。しかしながら、敵に隙はない、いや、あるのだが罠の予感しかしない。


先に攻撃してきたのは、ワタクシの後ろにいた悲劇の騎士。ソレが主君を守るためにしたのだろうが、ワタクシは動じないで、ただ手を振る。たったそれだけで、ソレは真っ二つに分かれる。


脅しを込めただけなのだが、彼は全く驚いてもいない。彼は闘気を込めて、右手を槍のように見立てて一撃を放つ。ワタクシはかろうじて避けることが出来たが、五メートルほど後ろにあった大木が、塵となる。


ワタクシと彼は位置を交換しながらも、全く打つ手を見出せずにいる。焦ってワタクシは魔法を使おうとするが、その魔法は鎧に吸収されて反射。ワタクシは、ソレを彼の陣地を破壊しようと千本刀で位置を調整して反射する。しかし、彼は全く効いている様子もなくワタクシの懐に潜り込み、圧倒的な速さで連続攻撃をしてくる。千本刀のおかげで、ワタクシは大分ダメージが軽減されたが、血を吐きながらも、立ち上がろうとして倒れこむ。その血を上手く利用して、本来の目的を果たそうと......


その時に、ワタクシの鍵を封じていたアレが攻撃の弾みで落ちてしまう。ワタクシに意思が無くなり、ただ意志のみで動く。鍵が外れた音と共に、無限に産み落とされて生者を憎む煉獄の亡者。

しかしながら、彼の放つ覇気だけで、煉獄の亡者は元いた場所へ帰ってしまう。


万事休すか!そう思っていると、ワタクシが隠してきた本当の思いが胸の奥から溢れてくる。負けず嫌いのワタクシではあるが、この敵とは仲間たちと戦わなければ負けて、全て奪われるだけだ。

『天が生み出した地を繋げし祝杯よ。天を呑み込み、破滅へと導く負の感情を消し去れ。ヒトに無くてはならぬもの。ヒトが失ってはならなかったモノよ。そして、ワタクシが求めて手に入れなかった。ソレこそがワタクシが契りしはアイ。いざ、来たれや、来たれ。家族を奪いし、傲慢で非道なる強者を殺せ』

ソレは、ワタクシが転生するたびに契った原初の精霊。感情の名前をつけた最初の親友である。


戦いの戦況の様子は逆転する。


アイが出てくる条件。残っているエリューの心を一旦遮断して、セシオンとしてなる時。彼が死にかけるとき。運命を逆転するあの日に消えた愛しい友人。アイは、漢字のアイ全ての意味を込めています。

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