こどもの日
こどもの日とは、ニヴルレイム王國にやってきた異世界人達が、子供たちが休める日を求めて、許可されたためだった。しかし今のこのこどもの日は、産まれてきたこどもに感謝と成長を祈り、3歳、5歳のこどもは、ニャクエリア神殿に行くことになっているのだ。
さて、私はニャクエリア神殿の本殿にお父様とお姉様と一緒に行くことが決定していて、わざわざ高名な着物職人ニシキさんに頼んで作ってもらった梅の彩られた紅色の着物を着て、私は黄金色の髪の神官服を着た偉そうなお爺さんに連れられて
『祈りの間』にやってきた。
私は、合掌のポーズで祈りの聖句を教えられた通りに唱える。
「私、ウィルクネーゼ・キュイ・リューカは今年で3歳になりました。それもあなた様たち、神々のおかげです。ありがとうございます。創造神フォンネーゼ、愛の女神、ヴィアラッテ、幸運の女神、エレネア、勝利の神、デタストロ皆々様のおかげです。本当にありがとうございました」
私は、眩しい光に目を瞑って、何分経っただろうか?
気がつくと、真っ白い空間の中で、たくさんのモヤモヤしているものから人間の形をした神さまたちまで、数多の神がいる世界に連れてこられたようである。
私はあったことを話していると、なにやらヒソヒソ声の後に、私を光が包み込み、私は元の世界へ戻る。
ちゃんとあなたのことは見ているから、これからも幸せに生きなさいよと激励の言葉を貰って...
そして、私が目を覚ますとそこにはお姉様の心配した顔があって、私は不思議と安心して、お姉様にお願いをする。
「一緒に買い物に行きましょうよ。姉様」
姉様は快く許諾して、お父様と一緒に商店街へ出向くのであった。