社交パーティー 当日 エリューside
次は保護者的な役割をしている神々からみた社交パーティーです。活動報告に、神々とエリューの出会いのお話書くべきか逡巡している。
ワタクシはエルメアから貰った社交用の普段ならば絶対に着ないと言い切るであろう、フリルたっぷりのゴシックロリータ風ドレスで、凄く動きにくい。何この服、無駄な装飾多すぎるのではないかしら、と思いながらもこの行事のペアが決まってから、毎日毎日少しずつ、少しずつ練習してきた社交ダンスと最後の切り札である極東の大陸から冒険して来た和国の旅芸人を助けた時に、和国の旅芸人から教えられた東洋舞踏術。『ヒノモトノマイ』この舞は、扇子という旅芸人から渡された道具と、前前世で身につけた足捌きを利用すれば大丈夫なのだが大きすぎる欠点が一つだけある。この舞は普通の踊りなんかで使うスタミナなんて目じゃないほどに、スタミナと体力を使い、翌日には一歩たりとも動けないほどに筋力が疲弊するのだが、無情なのだが、明日も学校はある。
正直に言うと、このダンス自体は社交用では無くて儀礼用なので、このぐらいのペナルティがないと使えないのも納得している。不毛の大地を再生させたり、雨の降らない都市に洪水が起こるほどの大雨を起こすような大儀式は、何人もの協力がないと使用できないはずだろう。そもそも、和国の人間は儀礼や儀式に対しての造詣が深くて、彼らから教えられたことはたくさんある。
今回のダンスパーティで着た服などを、エルメアは映写用の、しかも高価である永久式映写魔道具を使用して捉えて連写する。
全くこんな姿を神様に見られたら恥ずかしさで死んでしまいそうになるだろうな。でも、まあ、神さまのお祈りの時間で教えられたことだが、神々は最近忙しさに拍車がかかっているそうだ。
とりあえずは、社交会場に足を踏み入れる。貴族の方々にも匹敵するほどの礼儀作法を、前世のある体験から身につけていたワタクシに不覚なし。
踊りは五分間踊り続ける。採点者も散らばっている中、エルメアから教えられた通りに愚直に拙く踊る、踊る、踊る。終わった時には万雷の喝采と共に、王様が美辞麗句を尽くして褒め称えていた。ワタクシはただエルメアを輝かせるような踊りしかしていないのに褒め称えられて、こそばゆい。
そんな感じで社交ダンスは終わりの鐘を告げて、ワタクシは約束通りにワタクシなりの正装でとある青年に会いに行く。
「久しぶりだね。セリョージャ王太子、いやセリア。何年まえぶりだろうね。会ったのは」
「ええと、貴方様が料理長を指導していた頃で、ボクがまだ7歳ぐらいだったから、三、四年前でしょうかね」
「十年ぶりだと思っていたのに、時日が経つのは遅いね」
「師匠、どうしてこの世を去られたうえに、このようなプリティーな幼女の姿になられたのですか?」
「神さまのおかげかな?」
そして、夜が明けるまで話し続けた。




